CEDEC2010横浜で デジタルアーカイブやニコ動中継も

 日本最大のゲーム開発者のためのイベントCEDEC(CESA デベロッパーズカンファレンス2010)の今年の開催概要が、5月28日都内のプレスカンファレンスにて発表された。より幅広い情報交換の場として、近年、国際化、自律化、規模の拡大を続けるCEDECだが、2010年もこうした路線が継続される。
 昨年に引き続き、パシフィコ横浜・会議センターを会場に、8月31日から9月2日まで3日間行われる。プロのゲーム開発者同士の意見交換目的におよそ150セッションを予定する。参加者数は過去最大の3000人、延べ聴講者数は3万人以上を目指す。

 主催者代表として挨拶に立ったコンピューターエンターテイメント協会会長の和田洋一氏は、CEDECの意義を情報のハブ機能だと説明する。かつては日本のゲーム開発者の情報交換は、日本国内に拠点のあったコンソールゲーム機のハード開発と結びついていた。しかし、現在は、その一部が国外に移り、そしてプラットフォーム自体がPCやソーシャルゲーム、モバイルなど拡散している。
 このため現在は意識的に情報交換の場を作る必要性があると和田会長は話す。そのうえでCEDECは、業界や国境を越えた情報交換の場を目指すという。

 そうしたハブ機能の強化は、特に2008年以降に力が入れられている。基調講演の拡充や海外からの一次情報の提供、CEDEC AWAWRDの設置などの活動である。こうした動きは2010年もさらに積極的に推し進められる。
 CEDEC組織委員会委員長の吉岡直人氏は、2010年の新たな試みとして、日本語から英語の同時通訳セッションの導入や過去のCEDECの講演などで利用された資料を全てデータ化したCEDEC DIGITAL ARCHIVE(仮)の企画などを挙げる。
 また、動画配信・共有サイト ニコニコ動画を利用して、本年は一部セッションをインターネットで配信する予定だ。さらにtwitterとの連動も検討するなど、これまでのCEDECの参加者を越えたリーチの獲得を目指す。
 
 昨年好評を博した学生向けの企画「『ゲームのお仕事』業界研究フェア」も今年も引き続き行う。これはゲーム関連の仕事を目指す学生たちに、ゲーム産業の動向や職種などを紹介するものである。市場、仕事、人材、国際化をテーマにしたセッションを設けるほか、業界で働くプロとの直接交流も支援する。
 本企画は経済産業省の「アジアコンテンツプラットフォーム事業」の委託事業でもあり、コンテンツ産業の人材育成の役割を担っている。CEDECがゲーム開発者の情報交換だけでなく、国際化や人材育成など様々な役割を期待されるようになっていることも示していそうだ。

CEDEC公式ウェブサイト http://cedec.cesa.or.jp/

CEDEC 2010(CESA デベロッパーズカンファレンス2010)
会期: 2010 年8 月31 日(火)~9 月2 日(木)
会場: パシフィコ横浜・会議センター(横浜市西区みなとみらい)
主催: 社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)
共催: 日経BP社
後援: 経済産業省、情報処理学会、日本バーチャルリアリティ学会

受講申込受付: 7 月1 日(木)より受付開始予定
*受講料などの詳細は公式サイトにてご確認ください。