「うっかりペネロペ」 4キッズが世界展開、米国進出も

 米国の大手キャラクターライセンス会社4キッズ・エンタテインメント(4Kids Entertainment)は、日本のテレビアニメシリーズ『うっかりペネロペ』のアジアとフランスを除く世界ライセンスを獲得した。同社は今後テレビアニメーションとキャラクターを利用したライセンスビジネスを世界各国で展開していくことになる。
 『うっかりペネロペ』はフランス人のアン・グッドマンさんとドイツ人のゲオルグ・ハレンスレーベンさんの夫妻による世界的な人気絵本「ペネロペ」シリーズをアニメーションとしたものだ。コアラの女の子ペネロプを主人公にした未就学児童向けの良質の短編シリーズだ。日本アニメーションとNHKエンタープライズ、白組が製作する。

 作品の特徴は、絵本がそのまま動きだしたかのような2Dテーストを白組がCGアニメーションで実現していることだ。その暖かいさを感じさせる内容で、国内外で高い評価を受けている。2007年にはアヌシー国際アニメーションフェスティバルの子供向けアニメーション番組シリーズの公式セレクションにも選ばれている。また、国内では様々なライセンス展開が行われており、ビジネス的にも成功した作品だ。
 こうした評価の高さから2007年にドイツのキャラクター会社テレビルーンランド(TV-Loonland)がヨーロッパ、中近東、アフリカでのライセンスを獲得している。しかし、同社は2009年12月に経営破綻に追い込まれ、その結果、ヨーロッパでのライセンスが宙に浮いたかたちとなっていた。4キッズはこれを引き継ぐかたちになる。

 4キッズは近年急激に経営が悪化しており、今年になり経営悪化の主因となった自社によるキャラクターのトレーデイングカード事業から事実上撤退した。そして、新たな戦略として日本のアニメ、キャラクターの重視を打ち出している。既に東映アニメーションからテレビアニメシリーズ『 太極千字文』の権利を獲得し、自社が放映枠を持つ地上波局で放映することを決定している。ここでは新たに『ドラゴンボール 改』の放映も行う。『うっかりペネロペ』もこうした戦略の一環とみられる。
 『うっかりペネロペ』はこれまでヨーロッパの主要国でテレビ放映をされたことがあり、番組やキャラクターの知名度は高い。既にブランドが築かれていることで、4キッズによるヨーロッパ地域のブランド展開もスムーズに進むことになるだろう。より早い結果を出したい同社にとってありがたい作品である。
 もともとヨーロッパ出身のキャラクターであること、作品の評価が高いこと、未就学児童向けのため日本のアニメに多い放送規制表現の問題ないことから、今後の大きな成功も期待出来る作品だ。

4キッズ・エンタテインメント(4Kids Entertainment)
http://www.4kidsentertainment.com/

アニメ『うっかりペネロペ』  http://www9.nhk.or.jp/anime/penelope/

日本アニメーション http://www.nippon-animation.co.jp/
白組 http://www.shirogumi.co.jp/