「パワーレンジャー」新シリーズ バンダイが玩具世界展開

 バンダイナムコグループは、先頃、作品・キャラクター権利の大型買収として注目を集めたテレビ番組『パワーレンジャー(Power Rangers)』の玩具分野のマスタートイライセンス契約を結んだことを明らかにした。バンダイナムコグループの米国法人バンダイアメリカが米国の投資会社サバン・キャピタル・グループ(SCG)から、アジアを除く全世界のマスタートイライセンス、さらにゲームソフト化権を獲得した。
 『パワーレンジャー』は2011年より米国の大手子供チャンネル ニコロデオンで新作テレビシリーズを放映開始する。バンダイアメリカはこれに合わせて商品展開をスタートする。

 『パワーレンジャー』は、日本の東映が製作する特撮番組「スーパー戦隊シリーズ」を米国で再編集した作品で1993年に米国のテレビに初登場した。放映と同時に米国の子供たちから圧倒的な人気を集めた。
 その後、世界60カ国以上で放映、世界中に人気が広がり、十数年間にわたり新シリーズ展開を行った。バンダイナムコグループは放送当初よりこの玩具を手掛け、同社の海外向け商品の柱となって来た。しかし、近年は『パワーレンジャー』のキャラクターブランドは衰え気味で、バンダイナムコの海外玩具事業にも影響を与えていた。

 今年5月になり、米国の投資会社サバン・キャピタル・グループが、『パワーレンジャー』の作品・キャラクターの権利をウォルト・ディズニーから買収した。SCGのCEOであるハイム・サバン氏はもともと『パワーレンジャー』を米国に導入した立役者で、権利の買戻しとして大きな注目を浴びている。
 作品の権利移行後のバンダイナムコグループの動向が注目されたが、作品権利の移転にも関らず、引き続きバンダイナムコグループが、ワールドワイドに『パワーレンジャー』の玩具を扱う。作品を熟知するバンダイナムコのビジネス参加は、SCGが目指すブランドの再活性化に大きなプラスとなる。一方、バンダイナムコグループにとっては、SCGのブランド再活性化施策で『パワーレンジャー』の玩具の再拡大が期待出来る。

 今回、バンダイアメリカが獲得した権利には、アクションフィギュア、ビークル、トレーディングカードなどおよそ15の玩具カテゴリーが含まれる。総合玩具メーカーとしての幅広い展開が期待される。また、ゲームソフトについては、バンダイナムコグループで海外向けのゲーム開発に定評のあるD3パブリッシュー・オブ・アメリカ(D3Publisher of America)が手掛ける。
 バンダイナムコグループは米国だけでなく、さらに欧州などにもビジネスを展開予定する。大型ブランドが、再び世界で人気を集めそうだ。

バンダイナムコホールディングス http://www.bandainamco.co.jp/
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