ライセンシング・アジアと東京コンテンツマーケット統合へ

 5月14日、経済産業省によりとりまとめられた「コンテンツ産業の成長戦略に関する研究会報告書」によれば、毎年秋に開催されるふたつのコンテンツ見本市、東京コンテンツマーケットとライセンシング・アジアが2010年に統合される見込みだ。これは報告書の海外展開、コ・フェスタを通じた発信・海外展開強化の部分で触れられている。
 東京コンテンツマーケットはこれまで毎年経済産業省関東経済産業局が主催してきた。アニメやゲーム、CG、映画、キャラクターなどを創り出す中小企業、個人事業者のコンテンツを広く紹介し、ビジネス展開を拡大することを目指している。
 一方、ライセンシング・アジアは、国際的なライセンス団体LIMAの協力を受けたライセンシング・アジア実行委員会が主催する。こちらは海外の大手キャラクター企業、ライセンス企業、国内大手企業からベンチャー企業まで幅広い企業が出展する。ライセンス取引の見本市として知られている。

 ふたつのイベントは2008年まで個別に開催されてきたが、昨年2009年はJAPAN国際コンテンツフェスティバル(コ・フェスタ)のオフシャルイベントとして、東京ビッグサイトを会場に同時開催となった。この結果、既存のブランド・ライセンスと新しいコンテンツが並ぶことになり、互いに補完し合う高いシナジー効果がみられた。
 2010年は両者を統合することで、さらにそうした効果を高める狙いがあるとみられる。報告書ではマーケティングや参加者への情報提供サービスなどの一層の向上を図るとしている。

 このほかにも報告書では、コ・フェスタにおける国際見本市などのイベントの統合化・集約化を一層図ることで海外バイヤーなどの集客力を高めるとする。映画とテレビ番組の海外販売に強さを発揮する国際見本市TIFFCOMと毎年に春に開催されるアニメーションの国際見本市東京国際アニメフェアの相互連携も強化する。
 この背景には、コ・フェスタ関連の総予算額が前年度に較べて減少していることもあり、イベントの数を減らしたいという事情もありそうだ。しかし一方で、これを機に、より効率的、海外にアピールする国際見本市にしたいとの考えが伺われる。
 そうしたアイディアのひとつとして、映画やアニメ、音楽、コミック、ゲームといったメディア別の見本市ではない、環境や教育といったコンセプトを中心とした見本市開催にも言及している。本年度のコ・フェスタの開催内容の詳細はまだ発表されていないが、これまでと異なるアイディアも多く盛り込まれそうだ。

JAPAN国際コンテンツフェスタィベル(コ・フェスタ) http://www.cofesta.jp/

ライセンシング・アジア http://www.licensing-asia.jp/