サンリオ 欧州好調で増収増益 海外比率30%超える

 「ハローキティ」などのキャラクターライセンスのサンリオは、5月14日に平成22年3月期通期決算を発表した。連結売上高は前年同期比5.9%増の738億円、営業利益は92億8900万円(同41.3%増)、経常利益は82億4900万円(同38.5%増)、当期純利益は43億7300万円である。
 国内向け事業は前年を割り込んだが、海外事業が拡大し増収増益の好調な業績となった。特に欧州地域のライセンス収入の伸びが大きく、円高の影響もかわし業績に貢献した。さらに米国、ブラジルでもライセンス収入が増加した。アジア地域では欧州向けの輸出が伸びた。
 これにより売上げに占める欧州の割合は、前期の13.9%から16.6%に上昇した。さらにアジア・北米・中南米などのそのほかの地域からの売上比率も13.4%から16.3%に拡大し、海外売上比率は27.3%から32.9%になった。事業のグローバルな多角化が進んだことになる。

 ソーシャル・コミュニケーション・ギフト事業の売上高は664億円で前期比6.7%増、営業利益が114億円(同25.0%増)である。国内販売では「ハローキティ」の35周年記念商品が売上げに貢献した。また、セガトイズと共同で開発をするテレビアニメのキャラクター「ジュエルペット」の人気が急上昇しているという。
 国内ライセンスでは「ハローキティ」を中心に、「シュガーバニーズ」、「シナモロール」が続く。カテゴリー別ではアパレルが中心となる。

 テーマパーク事業は依然苦戦している。売上高は51億円(前期比0.9%増)、営業損失は8億円(前期13億円の損失)である。サンリオピューロランドは上半期の客足が大きく伸び悩み、下半期の入場者の急回復でカバー出来なかった。下半期の高い伸びは「ジュエルペット」の人気に支えられた。
 ハーモニーランドは休園日の増加にも関わらず入場者数は3万人増の30万人となった。宣伝の強化による遠方客の取り込み成功と天候の良さによるものである。 

 平成23年3月期の業績予想は連結売上高712億300万円(3.6%減)、営業利益は90億円(同3.1%減)、経常利益は79億7000万円(同3.4%減)、当期純利益は47億2600万円(同8.1%)増である。ほぼ前年並みを予想する。海外事業の拡大が進んでいることから、円換算の売上高に影響が大きい為替の動向も、今期の業績の鍵となりそうだ。

サンリオ http://www.sanrio.co.jp/