ドワンゴ第2Q増収増益 ゲーム、ニコニコ動画が成長

 ドワンゴの平成22年9月期第2四半期決算が5月13日に発表された。モバイル事業が前年並みにとどまる一方で、ヒット作の多かったゲーム事業が伸び、「ニコニコ動画」による動画配信ポータル事業が成長し、増収増益の好調な決算となった。
 連結売上高は160億9000万円(前期比21.8%増)、営業利益は11億8100万円(同186.4%増)、経常利益は11億6700万円(同199.8%増)、四半期純利益は8億6700万円(同297.1%増)である。利益面での伸びの高さが目立つ。

 同社の主力である着うた、着うたフルサイトのモバイル事業は、オリジナルコンテンツを中心に強みを発揮した。第2四半期末(平成22年3月末)の有料ユニークユーザー数は前年同期から3万2000人減少し383万7000人となったが、一方で顧客単価は上昇した。
 モバイル事業の売上高は91億7000万円(前年同期比4.4%増)、営業利益は21億6100万円(同3.4%減)である。ほぼ前期並みである。

 注目されるポータル事業は、ニコニコ動画のユーザーの増加が続いている。平成22年3月期末で無料会員はPC向けで1634万人、モバイル会員で494万人に達する。さらに有料のプレミアム会員が急増している。74万人以上と21年3月期末の30万人から2倍以上と大きく伸びた。
 会員収入に加えて広告収入も伸び、売上高は前年同期比のおよそ2倍104.4%増の27億7800万円、営業損失は1億2500万円と前年の8億8700万円から大きく縮小している。今後は、通期の黒字化を視野に入ることになりそうだ。
 現在力を入れる各種コンテンツのリアルタイム配信「ニコニコ生放送」や「ニコニコチャンネル」の展開、そしてより幅広い年齢層、ユーザー層への利用者拡大が鍵になるだろう。

 ゲーム事業では今年2月に発売した『喧嘩番長4 ~一年戦争~』や『不思議のダンジョン 風来のシレン4 神の眼と悪魔のヘソ』のヒットが貢献した。さらに海外タイトルの国内展開である『セイクリッド2』、MMORPG『Blade Chronicle』なども売上に貢献している。
 しかし、他のタイトルは全般的に軟調としており、ヒット作とそれ以外のタイトルの二極化が目立ったようだ。ゲーム事業の売上高は35億4700万円(前期比39.7%増)、営業利益は7億1600万円(同51.5%増)である。その他事業は売上高10億500万円(同75.6%増)、営業損失は1億2500万円となった。

 また、ドワンゴは通期決算の業績予想の修正を合わせて発表している。連結売上高を312億円から297億円に下方修正する。その一方で、営業利益と経常利益はいずれも6億円から13億円引き上げ、当期純利益も4億5000万円から11億円に変更する。より利益を重視するかたちとなる。

ドワンゴ http://info.dwango.co.jp/