バンナム通期減収減益 映像はガンダムUCヒットも赤字に

 エンタテイメント大手のバンダイナムコホールディングスが、5月7日に平成22年3月期通期決算を発表した。ゲーム事業、映像事業の苦戦から全般に苦戦し、連結売上高は3785億4700万円と11.2%減となった。また利益面でも、営業利益は18億8300万円(前期比91.6%減)、経常利益は19億700万円(同92.2%減)と減少幅の大きさが目立った。また、アミューズメント施設の閉鎖にかかわる損失や人員削減コスト、のれんの減損処理を行ったことから当期純損失が290億8000万円となった。
 それでも営業利益、経常利益は当初予想の10億円、5億円を大きく上回り、当期純損失も310億円から19億円以上縮小した。これについてバンダイナムコHDは、第4四半期に トイホビー事業で「仮面ライダー」シリーズや「プリキュア」シリーズなどがヒットになったこと、映像音楽コンテンツ事業で『機動戦士ガンダムUC』第1話が大人気となったためとしている。また、アミューズメント施設事業でも収益性が向上した。

 全体のなかで比較的堅調だったのはトイホビー事業である。「仮面ライダー」シリーズ、「フレッシュ プリキュア!」に加えて、「たまごっち」やデータカードダス「仮面ライダーバトル ガンバライド」も人気だったとしている。
 しかし、海外では米国市場での苦戦が目立った。『BEN10』は好調だったが、全般に競争激化の影響を受けた。トイホビー事業の売上高は1488億円(前期比10.2%減)、営業利益は107億8600万円(同6.5%減)である。

 ゲームコンテンツ事業は赤字に転落した。売上高は1375億2800万円(前期比8.2%減)、営業損失が68億4500万円である。ヒットタイトルが不足する一方で、中小型タイトルが苦戦した。
 コスト削減が進んだアミューズメント施設事業は、黒字を確保している。売上高は653億6200万円(前期比15.4%減)、営業利益は2億8400万円(同27.5%減)である。

 アニメ関連事業の占める割合が大きな映像音楽事業も苦戦している。売上高は292億3600万円(前期比15.6%減)、営業損失が8億7100万円である。こちらも前期の黒字から赤字に転じた。
 映像パッケージでは「ガンダム30thアニバーサリーコレクション」、『交響詩篇エウレカセブン』がヒットとして挙げられている。さらに第4四半期にこれまでにないビジネスモデルで展開した『機動戦士ガンダムuc』第1話が大人気となったとする。しかし、市場全体苦戦するなかその影響は避けられなかった。
 一方、音楽パッケージソフトは、アニメーション関連を中心に好調に推移したとしている。また、海外事業でも米国で収益性が改善したとしている。

 全体では346億円の売上げとなったガンダム、前期の104億円から200億円に拡大した仮面ライダー、玩具だけで119億円の売上げとなっているプリキュアシリーズと定番ブランドが堅調となっている。一方で新しい作品、キャラクターの創出が遅れている様子が伺われる。
 平成23年3月についても、定番キャラクターを中心に強化を図る。一方、この4月からのゲームコンテンツ事業と映像音楽コンテンツ事業を統合して誕生するコンテンツ事業では、欧米向けに新たなフランチャイズ化を目指す大型ソフト複数タイトルを投入する。玩具でも海外では女児向け玩具、幼児向け玩具などの新規カテゴリーの拡大を図るとしており、市場の多角化、ターゲットの多角化が目指される。
 連結業績予想は、売上高4000億円(前期比5.7%増)、営業利益110億円(前期比483.9%増)、経常利益105億円(前期比450.4%増)、当期純利益45億円を目指す。

バンダイナムコホールディングス http://www.bandainamco.co.jp/