ワーナー BDを2500円に引き下げ 新作はDVDとセットで

   「ブルーなレイ」の菊川怜さん

 米国大手映画会社ワーナーの日本国内パッケージ事業を行うワーナー・ホーム・ビデオ/デジタル・ディストリビューションは、この4月からBlu-Ray Disc(BD)の発売戦略を大きく変える。4月21日発売される準新作タイトルの価格をこれまでより大幅に安い2500円に引き下げる。この中には『ハリー・ポッター』シリーズや『ダークナイト』、『チャーリーとチョコレート工場』、『グラン・トリノ』など人気作、話題作が数多く含まれる。
 さらに既存の150タイトルも一気に同価格に引き下げる。BDをよりリーズナブルな価格で市場に提供する。その後も毎月数タイトルから20 タイトル程度を新価格でリリースし、年内に200以上の作品がこの価格で店頭に並ぶ。既にマイケル・ジャクソンの主演する『ムーンウォーカー』の初ブルーレイも予定するなど、低価格で作品ラインアナップが強化される。

 また、新作BDについては、DVD とBDをセットにした3980円との新しい商品と販売形態を提案する。こちらは5月19日に発売される『かいじゅうたちのいるところ』が第1弾となる。
 BDとDVDを合わせて売ることで、現在は、BDプレイヤーを持っていないが将来的には購入したいと考えるユーザーの取り込みを目指す。メディアの転換期に見られる商品の買い控えを回避すると同時に、BDの普及を一気に推し進める構えだ。

 実際にワーナー・ホーム・ビデオ/デジタル・ディストリビューションの福田GMは、今年がBDの勝負の年になるとしている。2010 年末までにBD視聴端末の世帯普及は25%、HDTV所有世帯普及率は70%になると予測されること、そして地上波デジタル化が2011年完了されることを挙げ、BDの販売拡大をしなければ、パッケージビジネスの存在感が損なわれるとする。新たな価格戦略、消費者プロモーション、DVDとBDを組み合わせたシングルコンボ戦略で、マーケットの拡大に取り組むとしている。
 マーケットプロモーションでは、人気タレント菊川怜さんをイメージキャラクターに起用して、2500円の新価格をアピールする。菊川さんは全身をブルーのファンデーションで塗り、「ブルーなレイ(怜)」として新聞広告、交通広告、Web、雑誌などに登場する。意表をついたコマーシャルで、アイキャッチを高める。

 BDの低価格戦略は、既にソニー・ピクチャーズ エンタテインメント ホームエンタテインメントも、4月2日に発表している。4月よりBD価格を大幅に引き下げた、2500円の低価格でBDを投入し市場の拡大を目指すことを明らかにする。
 ワーナーとソニーは、国内大手のバンダイビジュアルと合わせ、BD市場のトップ3を形成している。このうち2社が低価格戦略に転じたことで、国内のBD価格は洋画を中心に一気に低価格が進むことになりそうだ。それと共に、2010年はBDの普及率も一気に高まる可能性が強くなった。

ワーナー・ホーム・ビデオ 公式サイト  http://www.whv.jp/