在京3局 電通、博報堂DY  GyaO!に出資

 国内動画配信サイトの大手GyaO!を運営する株式会社GyaO!に、テレビ朝日、東京放送ホールディングス、テレビ東京の在京放送局3社、電通と博報堂DYメディアパートナーズの2社が新たに出資を行う。GyaO!の親会社であるヤフーが発表した。
 資本金2億5000万円のうちテレビ朝日、電通、東京放送ホールディングスの3社が発行済株式の7%、テレビ東京が4%、博報堂DYメディアパートナーズ3%をそれぞれ引き受ける。GyaO!には既に、日本テレビ放送網とフジテレビがそれぞれ7%を出資している。これでGyaO!の株主には在京大手放送局5社とニ大広告代理店が顔を揃える。

 ヤフーは引き続き51%の株を持つ筆頭株主としてGyaO!を子会社とするほか、旧親会社のUSENも7%を保有する株主にとどまっている。
 GyaO!は、現在国内最大手の無料動画配信サイトで、広告やアフィリエイトプログラムにより事業を行っている。多くのユーザーを保有するが、事業の収益化に苦戦し、2009年に経営権がUSENからヤフーへ譲渡されていた。経営権の譲渡後は、安定した利用客を背景に、広告収入、アフィリエイトプログラムからの収入が伸びていた。2009年12月には単月黒字化を達成している。

 今回はさらなる経営の安定化を狙い豊富な番組コンテンツを保有するテレビ局、そして広告営業にとって重要なパートナーである広告代理店の囲いこみである。両者を利害関係者にすることで、より充実したコンテンツの実現と広告クライアントの拡大を目指す。
 テレビ局と広告代理店のオールメンバー体制は、既に動画配信の分野で大きな力を持つGyaO!のパワーがさらに増すことになる。今後は、ライバル各社の動きも活発化しそうだ。

 今回の出資者のうちテレビ東京は3月25日には、海外向けのアニメ動画配信サイト運営のクランチロールへの出資を発表している。自社の放送事業とビジネスモデルが似た、無料動画配信ビジネスに足場を築きたいと考える同社の姿勢が浮かび上がる。

GyaO! http://gyao.yahoo.co.jp/
ヤフー http://www.yahoo.co.jp/
テレビ朝日 http://www.tv-asahi.co.jp/
東京放送ホールディングス http://www.tbs.co.jp/
テレビ東京 http://www.tv-tokyo.co.jp/
電通 http://www.dentsu.co.jp/
博報堂DYメディアパートナーズ http://www.hakuhodody-media.co.jp/