「ハーロック」が3DCGに 東映アニメがパイロット制作

 1970年代にアニメ、マンガで展開された松本零士さんの人気SF作品『宇宙海賊キャプテンハーロック』が、2010年に3DCGアニメで蘇った。国内大手アニメ製作会社東映アニメーションは、このほど3DCG版ハーロックである『SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK』のパイロット版を制作した。
 パイロット映像をもとに『SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK』を大型プロジェトとして、国内外から製作参加者を募ることになる。このパイロット映像は3月25日から東京ビッグサイトで始まった東京国際アニメフェア2010でも公開されており、初日は多くの来場者で賑わっていた。

 パイロット版の見どころは、その超豪華な制作スタッフ陣である。『亡国のイージス』や『機動戦士ガンダムUC』などの小説で知られる福井晴敏さん、『アップルシード』、『Halo legdens』の荒牧伸志さんのほか、メカデザインに『スターウォーズ/クローンウォーズ』の竹内敦志さん、キャラクターデザインに箕輪豊さんが参加する。国際的に知られたクリエーターが中核にいるのは、このプロジェクトが海外をかなり意識さいたものであることが伺われる。
 実際に東映アニメーションは、『SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK』を世界に向けた作品としていちづけている。今後の展開に関心が集まりそうだ。

 また、パイロットの制作には、東映アニメーションだけでなく、2009年夏にCGアニメーション専門スタジオとして誕生したセガサミービジュアル・エンタテインメントが制作協力している。セガサミーグループの戦略会社と老舗スタジオのスタジオ超えた協力は、アニメ制作の新しい波を感じさせる。
 会社設立から50年を超える東映アニメーションは、日本の2Dアニメを代表する企業として長らく知られてきた。しかし、近年は3DCGアニメーションや3D(立体視)映像など新しい技術に大きな関心を寄せている。3DCGはとりわけ戦略領域で実写版『デビルマン』などの実写映画、あるいは2Dアニメとのハイブリットなどで大きく取り上げるようになっている。さらに一歩進めた全編3DCGのアニメも新たな挑戦のひとつだ。

 また、東映アニメーションはもう一本、往年のロボットアニメ『大空魔竜ガイキング』をもとにした3DCGアニメ『GAIKINNG』の新作パイロット映像も紹介している。こちらも東京国際アニメフェア2010で初公開されている。
 『GAIKINNG』の見どころは、アカデミー賞アカデミー科学技術賞を受賞したLight Stage技術を使用したことだ。映画『アバター』でも利用されたモーションキャプチャーのさらに先を行き人の顔の動きさえCGに取り込むフェイシャル・レンダリング・システムである。
 映像制作は北米で行われた。この技術を開発したジュールズ・アーバック(Jules Urbach)さんが来日にし、3月28日14時15分から、東京国際アニメフェアの東映アニメーションブースでプレゼンテーションを行う。

東映アニメーション http://www.toei-anim.co.jp/