サンリオ通期予想 特損計上も欧州好調で上方修正

 キャラクター事業のサンリオは、3月15日に特別損失の計上と平成22年3月期通期業績の上方修正を明らかにした。特別損失は保有する有価証券の評価損の計上とテーマパーク運営事業への出資金の評価損失、事業再編損失などで発生する。特別損失を計上するもののヨーロッパでのライセンス事業が好調なことから、全体では通期業績予想の上方修正を行う。
 連結売上高はこれまでの685億7200万円から732億円に引き上げられたほか、営業利益は60億9700万円から90億円に、経常利益は49億4700万円から77億円に大きく上方修正する。また、当期純利益も26億9400万円から32億円に変更する。この結果今期の決算は、これまでの減収減益から一転して増収増益に変わる。

 上方修正の牽引となっているのは、ヨーロッパ市場でのライセンスの好調さである。第3四半期、第4四半期が従来予想から大きく伸びるとしている。さらに国内物販事業も直営店を中心に堅調としている。
 これらが国内ライセンス事業の伸び悩みや、海外からの収入にネガティブな影響を与える円高などの効果を相殺したかたちだ。ヨーロッパ事業の伸びの大きさが伺われる。
 連結での特別損失は、投資有価証券評価損が8億9900万円と大きかった。さらに事業再編損が4億100万円と合計で13億円になった。また、個別決算の特別損失では関連会社株式評価損16億8900万円を計上する。これはテーマパーク運営会社に関連するもので、経営の不振が続くテーマパーク事業の見えない損失を吐き出すことになる。

 通期決算の確定はまだ先になるが3月期末を控えた時点での業績予想修正の発表だけに、最終的にも今回の数値に近いものになると見込まれる。来期以降の決算は、海外事業の伸びが続くかとテーマーパーク事業でいかに利益を出せる体質が築けるが鍵になるそうだ。

サンリオ http://www.sanrio.co.jp/