日本アニメーション 盲導犬育成支援で「パトラッシュ基金」

 数々の人気アニメを生み出してきた日本アニメーションは、今年同社の代表作である世界名作劇場が今年35周年を迎えるのを記念して「パトラッシュ基金」を設立した。この基金は視覚障害者の生活をサポートする盲導犬の育成事業の普及活動を目指すもので、全国盲導犬施設連合会に協力する。
 基金の名前は、世界名作劇場の中でも特に多くの人々に知られている『フランダースの犬』に登場する犬から取られている。主人公ネロを最後まで支えるパトラッシュが、飼い主と固い絆で結ばれた盲導犬の姿と重なるためである。

 パトラッシュ基金では日本アニメーションが中心になり、パトラッシュのキャラクターを通じた盲導犬育成活動の支援を行う。世界名作劇場関連イベント会場でのなどでの盲導犬普及に関する告知や広報を行うほか、世界名作劇場にかかわる企業や団体にも協力を呼びかける。
 また、パトラッシュ基金オリジナルグッズを作成・販売し、その収益を寄付に充てる。さらに『フランダースの犬』事業収益からも寄付を行う予定だ。今後は、世界名作劇場にまつわるチャリティーオークションも実施し、活動を後押しする。

 3月12日には、パトラッシュ基金の公式サイトもオープンしている。この中では基金の設立と活動について説明するだけでなく、募金のお願いも開始している。募金は銀行振込みか郵便振替を利用するもので、寄付のお礼として、フィルムのかたちにデザインされた『フランダースの犬』」の特製しおりが1枚プレゼントされる。特製しおりのデザインは3種類、いずれにもパトラッシュの姿が含まれている。
 日本アニメーションは、「『世界名作劇場』シリーズが、これから社会を担うべき子どもたちの健やかな成長と将来を願い、良き作品づくりを目指してきたように、この度の支援活動が隣人を思いやるやさしい社会づくり・発展への一助となることを切に願います」としている。

 日本アニメーションは、1975年に設立された日本でも有数の歴史を誇るアニメスタジオである。子供向け・ファミリー向けの作品を得意とし、世界的にもよく知られた存在だ。
 その制作の原点は、世界名作劇場シリーズ、そしてその第1作目にあたる『フランダースの犬』にあたる。現在は『ちびまる子ちゃん』などを手がけている。
 アニメ製作会社が自社のキャラクターを活用した大掛かりな社会貢献プログラムを組むことは珍しく意義の深いものだ。パトラッシュ基金は日本アニメーションだけでなく、アニメ業界全体のイメージアップにも貢献しそうだ。

日本アニメーション http://www.nippon-animation.co.jp/

パトラッシュ基金 公式サイトhttp://www.nippon-animation.co.jp/patrash/
NPO法人全国盲導犬施設連合会HP http://www.gd-rengokai.jp/