ティー・ワイ・オー第2Q CG堅調 アニメ利益減少要因に

 映像制作、エンタテイメント事業などのティー・ワイ・オーが、平成22年7月期第2四半期の決算を発表した。発表によれば連結売上高は135億8000万円(前年同期比13.2%減)、営業利益は3億9700万円(同27.8%増)、経常利益は1億7100万円(同20.7%増)となった。また、四半期純損失は前年同期の3億6900万円から2億2700万円に減少した。
 売上高の減少は、今期になりゲーム関連事業から撤退したことが大きかった。また、経常利益、営業利益の増加は、グループ全体のコスト削減とテレビコマーシャル部門、CG部門の好調によるものである。

 広告映像事業は売上高84億3200万円(前年同期比1.1%減)、営業利益は4億7300万円(同13.9%増)である。また、ウェブ事業は、売上高9億1700万円(同2.2%減)、営業損失4600万円と金額は減らしたものの営業損失にとどまった。
 インターナショナル事業は売上高6億4500万円(同16.8%減)、営業損失7100万円、コンテンツ・ソリューション事業は売上高9億6300万円(同30.5%増)、営業利益7100万円(同97.7%増)となった。

 エンテインメント事業ではCG部門が引き続き好調を持続した。ティー・ワイ・オーによればデジタルフロンティアが、大手制作会社として業界で競争優位性を発揮した。また、ルーデンスも連結業績に貢献している。
 またキャラクター部門では、「ウルトラマン」シリーズを持つ円谷プロダクションと世界的に人気を博している「どーもくん」のビジネスを展開するドワーフが堅調だった。

 一方、アニメーション部門は苦戦している。前年比で売上高が減少しており、利益目標に到達しなかった。また、これまでに出資した製作委員会への出資金9600万円を一括償却したことが、連結利益の減少要因となった。エンタテインメント事業全体で、売上高は35億4800万円(前年同期比31.7%減)、営業利益は6800万円(同64.7%減)である。
 製作委員会への出資金は、これまで複数年にわたり償却が一般的であった。しかし、近年は、作品を中心とするアニメビジネスのサイクルが短縮化しており、2年で償却、あるいは1年で償却という企業も現れている。
 今回のティー・ワイ・オーの一括償却もこうした流れに沿ったものとみられる。短期間での償却は財務諸表からは読み取り難い損失が、将来に発生することを防ぐ目的もある。製作出資会社にとっては一時的な負担は大きいが、短期償却の導入は株主をはじめとするステークホルダーに対して、企業への信頼感を増す側面がある。

 ティー・ワイ・オーは、通期の業績を連結売上高でほぼ前年並みの290億円、営業利益9億円、経常利益6億5000万円を見込む。さらに最終的には当期純利益も1億5000万円の黒字とみる。

ティー・ワイ・オー  http://www.tyo.co.jp/