インデックス アトラス完全子会社化 アニメとの連動も

 モバイル・エンタテインメント事業のインデックス・ホールディングス(インデックスHD)は、連結子会社でゲーム事業のアトラスを株式交換により完全子会社化すると2月12日に発表した。完全子会社により、迅速な経営判断を可能にインデックスHDとの事業連携を強める。アトラスは現在ジャスダック市場に上場するが、完全子会社化後は上場廃止する。
 インデックスHDは、現在、アトラスの発行済株式の62.24%を保有する。4月中旬の両社の臨時株主総会での承認を経て、5月10日付けで、アトラスの1株に対してインデックス株0.072を割り当てる。交換比率は、アトラス株に20%程度のプレミアが乗せられている。

 アトラスは平成21年7月期の決算で、売上高192億4200万円、純利益は5億8500万円である。ゲーム会社として中堅規模だが、「ペルソナ」シリーズ、「真・女神転生」シリーズなどキャラクターを活かしたタイトルに強みを持つ。ゲーム業界では、独特の存在感を持っている。
 これまではゲームソフト事業と業務用ゲーム・アミューズメント施設関連事業を行ってきたが、2009年3月は業務用ゲーム関連事業を廃止、2009年9月にアミューズメント施設関連事業は中小企業レジャー機構に売却した。一方で同年10月にオンラインゲーム事業のゴンゾロッソ(現ロッソインデックス)を買収し、事業の内容をゲームソフトとオンラインゲームに特化する方向性を明確にしている。

 事業領域の特化はアトラスを完全子会社化するインデックスHDも同様である。同社は同じ12日に子会社であるフランスのサッカーチーム「グルノーブルフット38」の保有株式99.61%のうち64.74%分を中小企業サービス機構などが出資するインターナショナル・スポーツ・ファンド投資事業組合、ワールド・スポーツ・ファンド投資事業組合などに売却する。
 スポーツ事業への関与を減らし、ゲーム事業により特化していく方向性が読み取れる。インデックスHDは、自社のコア事業をモバイル、ゲーム、アニメとしており、ゲーム分野ではアトラスとその子会社のロッソインデックス、アニメではマッドハウスとダイナモピクチャーズが核となる。
 今後アトラスは、家庭用ゲーム市場で将来的に業界10位内メーカーを目指す。また、作品の販売チャネルをモバイルやアニメにも拡大するとしており、中核事業の連携が図られる。

アトラス http://www.atlus.co.jp/
インデックス・ホールディングス http://www.index-hd.com/