タカラトミー第3Q 特損計上も利益急伸 ベイブレード効果

 玩具大手タカラトミーの決算が引き続き好調だ。2月2日に発表された平成22年3月期第3四半期の決算によると、連結売上高は1437億6700万円と前年同期比1.6%減となったが利益が急伸している。営業利益は73%増の120億9100万円、経常利益は64.3%増の119億8600万円、四半期純利益は157.4%増の101億7600万円となった。
 第3四半期には子会社 EASTAST MEDIA MANAGEMENTの営業活動休止によるのれん代の減損、子会社の固定資産減損処理などで新たに6億2300万円 の特別損失を計上したが、これをこなしての数字となる。第3四半期の利益としては、タカラトミー合併後過去最高となる。

 業績の好調は、『メタルファイト ベイブレード』を初めとする男児向け玩具の好調により牽引されている。さらに事業体制の再構築を行ってきた海外地域 欧州、北米、アジアでは、売上高を減らしながらも、全ての地域で利益を伸ばした。
 また、これまで業績の懸念事項となってきた国内連結子会社が、事業統合などにより一段落ついたことも今回の決算につながっている。

 同社の中核となる玩具事業では、『メタルファイト ベイブレード』が売上高を大きく伸ばしたほか、トレーディングカードゲームの『デュエル・マスターズ』も拡大している。さらに海外市場向けに『トランスフォーマー』の売上が順調となっている。
 玩具事業の売上高は916億800万円(前年同期比0.8%減)、営業利益は145億700万円(同53.%増)となった。『メタルファイト ベイブレード』は、昨年秋からの韓国での販売が好調としており、北米展開が始まる来期の業績にも期待がかかる。

 一方、タカラトミーアーツを中心とする玩具周辺事業は、売上高は547億5100万円(同5.7%減)、営業利益は2億1700万円である。前年同期の営業損失4億5300万円から改善傾向にある。
 『家庭教師ヒットマンREBORN!』や『メタルファイト ベイブレード』などの商品でヒットが作り出せたとしている。タカラトミーでは、今後 カプセル玩具の積極的展開も進める。ただし、国内及び北米子会社でのゲームソフト販売は苦戦したとしている。

 『メタルファイト ベイブレード』の好調は依然続いており、タカラトミーは通期決算もこのまま業績を維持する可能性が高そうだ。今後は平成23年3月期 来期の動向に注目が集まる。
 『メタルファイト ベイブレード』の国内の人気がどれぐらい続くのか、北米や韓国など海外でもブームを起こせるかが鍵になる。また、中国のテレビアニメシリーズ『三国演義』のライセンス展開の成否も、中長期的なタカラトミーの経営に影響を与えるだろう。

タカラトミー http://www.takaratomy.co.jp/