トムス 通期業績予想最終赤字 アミューズメント事業で特損

 1月27日、国内大手アニメ製作会社のトムス・エンタテインメントは、平成22年3月期第3四半期(21年4月~12月)の決算発表を行った。また、同日、アミューズメント事業での特別損失の計上を明らかにし、通期業績予想の修正を行った。
 第3四半期までの連結売上高は前年同期比7.6%減の93億500万円、営業利益200万円、経常利益7100万円であった。営業利益、経常利益は黒字だったが、特別損失を計上したため当期純損失が12億1000万円となった。

 売上高の減少は、アニメーション事業が影響した。テレビアニメシリーズと劇場映画の減少があり、制作収入が26億900万円と前年同期比で17.2%の減少となったことが響いた。
 ロイヤリティなどの販売収入が前年同期比1.8%増と健闘したものの、アニメーション事業全体の落ち込みをカバー出来なかった。販売収入は、テレビアニメ『爆丸』の海外販売の好調さと『名探偵コナン』の劇場第13作『漆黒の追跡者』のヒットが支えた。アニメーション事業全体は、売上高は65億3100万円(前年同期比6.7%減)、営業利益は4億7500万円(同21.4%減)である。

 もうひとつの事業の核であるアミューズメント事業は、売上高27億7400万円(同9.4%減)、営業利益は2300万円(同299.7%増)である。収益体質の強化により売上高は減少させたが、利益は増加した。
 しかし、一方で、収益性が低く、将来性が薄いと判断した店舗で減損損失と閉店による建物賃貸借契約解除に伴う損失を特別損失として計上した。この結果、今回の当期純損失につながった。

 通期業績予想は連結売上高を、これまでの149億7000万円から132億円に引き下げる。営業利益と経常利益は、それぞれ当初予想どおりの3億1000万円、3億8000万円とするが、当期純利益は3000万円のプラスから11億5000万円のマイナスに引き下げる。
 トムス・エンタテインメントは、売上高の減少はアニメ制作本数の減少とビデオグラム販売不振、そしてアミューズメント施設の既存店の不振を理由に挙げる。営業利益、経常利益については、アニメ事業の利益率の改善、アミューズメント事業のコスト削減で乗り切るが、特別損失の発生が最終利益に響く。

トムス・エンタテインメント http://www.tms-e.co.jp/