2009年映像ソフト売上げ前年比6.4%増 アニメ・特撮堅調

 1月22日にオリコンが発表した2009年(2008年12月29日~2009年12月27日)の映像ソフト(DVD、Blu-Ray Discなど)市場のマーケットレポートによると、昨年の国内の映像ソフト市場は2737億円となった。2008年の数字を6.4%上回る好調なものとなった。
 DVDの売上高が前年比1.6%減少し2480億円となったものの、BD市場が前年の5倍257億円に急伸したことが市場の成長を支えた。昨今、音楽パッケージ・映像パッケージ市場の不振が語られることが多いが、オリコンの調査によれば2009年の映像ソフト市場はこうした見方を覆す。

 こうした結果は、映像ソフトの流通経路の変化が大きな影響を与えていそうだ。今回の調査では映像ソフトの販売において、初めてインターネットショップなどを通じたEC通販がシェア39.1%となり、音楽ソフト専門店などのメディアストアの36.4%を上回った。
 インターネット販売の勢いを感じさせる一方で、従来のリテール業者の不況感を増幅させている理由とみられる。また、一般に専門店より取引条件がメーカーに不利とされるEC通販の取扱い増加は、映像ソフトメーカーにも不況を感じさせているかもしれない。

 堅調さを保った映像ソフトの売上げは、アニメ・特撮の健闘によるところも大きそうだ。DVDとBDを合わせたアニメ・特撮の映像市場は、2008年の715億円から2009年は777億円と9%近く増加している。これは全体の伸び率を上回る。
 DVDでは前年比で9.2%減の622億7000万円となったが、アニメ・特撮が市場の6割を占めたBD市場の拡大が貢献している。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(EVANGELION:1.11)』、『化物語』、『けいおん!』などのヒットがこれを支えたと言える。
 アニメ・特撮の好調は、メーカー別セールスからも伺える。アニメ・特撮が取扱商品の大半を占めるバンダイビジュアルは売上高前年比5.2%増、148億円、シェア5.4%でメーカー別トップに立った。同様にアニメに強いアニプレックスも売上高を54.2%増、129億円、シェア4.7%と大躍進している。
 音楽・映像ソフトのマーケット調査に定評のあるオリコンの発表だけに、意外とも言える映像ソフト市場、特にアニメ・特撮分野の健闘は、大きな関心を呼びそうだ。
[*上記数字は全てオリコンの映像ソフト・マーケットレポートからのもの、またそこから算出]

オリコン http://www.oricon.co.jp/