アニメ雑誌2009年発行部数 ニュータイプ16万部でトップ

 社団法人日本雑誌協会は、2009年(2008年10月1日~2009年9月30日)の国内雑誌の発行部数を明らかにした。このうちアニメ・ゲーム雑誌では、印刷部数実数を正確に明らかにする印刷証明付きの雑誌に11タイトルが挙がっている。
 このうち一番発行部数の多かったのは、平均37万9167部の集英社「Ⅴジャンプ」である。同誌は少年ジャンプ系のゲームを中心に扱った雑誌で、マンガからゲーム分野にアプローチする。今回、280万部で、少年誌、少女誌、青年誌、全てのマンガ雑誌でトップに立った「週刊少年ジャンプ」の力が大きいと見られる。

 アニメ雑誌で最も多かったのは、角川書店の「ニュータイプ」である。月平均16万750部で、2位以下を大きく突き放した。「ニュータイプ」の堅調は、角川グループホールデンィングスの決算短信でも言及されている。出版、特に雑誌の売上減少に悩む、出版界で大健闘といえる。
 2位以下は「アニメディア」(学研)9万6225部、3位は「アニメージュ」(徳間書店)6万5660部と老舗の雑誌が続く。近年勢いがあるとされる「メガミマガジン」(学研)6万3475部と健闘を見せている。
 また、ニュータイプの姉妹誌で特撮番組に焦点をあてた「ニュータイプ THE LIVE」(角川書店)が2万4500部、アニメディアの姉妹誌で声優に特化した「声優アニメディア」(学研)2万330部、さらに女性アニメファン向け特化して作品のみを取上げる「PUSH!」(主婦と生活社)が2万3450部といずれも2万部台となっている。アニメのサブカテゴリー専門誌はいずれも2万~3万部の市場という面白い結果になっている。

 また、少年向けコミック誌は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)280万9362部、「週刊少年マガジン」(講談社)が165万205部と上位を占めた。小学館では「コロコロコミック」が健闘しており、91万1667部は「週刊少年サンデー」の77万3062部を上回った。
 男性向けコミック誌は、講談社の「ヤングマガジン」が85万7013部で、こちらでは集英社の「週刊ヤングジャンプ」85万2938部をわずかにかわした。小学館の「ビッグコミックオリジナル」も79万1917部と、青年誌は少年誌に較べて同規模の雑誌が激しく競り合っていることが判る。
 少女向けコミック誌では「ちゃお」(小学館)が81万5445部とダントツになる。一方で、女性向けコミック誌では集英社「YOU」が17万9542部で1位だが、「BE・LOVE」(講談社)、「Cookie」(集英社)、「コーラス」(集英社)、「Kiss」(講談社)が15万部前後で続く、こちらも大人向けになると競争が激化するようだ。

 コンテンツのデジタルか、消費者のエンタテイメントに割く時間の多様化で、国内雑誌の売上高は減少傾向にある。2009年以降に大型雑誌が相次いで姿を消したことは、そうした現状を多くの人に実感させている。
 マンガやアニメ、ゲーム雑誌もそうした流れとは無縁でないかもしれない。しかし、これらのジャンル、特にマンガは、他の分野と較べた時の量の大きさは圧倒的だ。また、メディアの媒体価値も大きい。今後も、まだまだ大きな力を発揮しそうだ。

社団法人日本雑誌協会 
http://www.j-magazine.or.jp/data_001/index.html