松竹第3Q決算「ヤッターマン」好調 「カムイ外伝」苦戦

 映画会社松竹は、1月14日に平成22年2月期第3四半期(22年3月~11月)の決算発表を行った。連結売上高は前年同期比で2.7%減の693億2700万円となったが、営業利益は11億9100万円、経常利益は1億400万円、四半期純利益は1億900万円と前年同期のマイナスから黒字に転換した。
 好調の大きな理由はさよなら公演を行った歌舞伎座をはじめ、演劇事業が好調を維持したためである。売上高は191億7600万円(前年同期比0.6%減)、営業利益は前年同期の1億円から14億9200万円に大きく伸びた。

 一方で、主力の映像関連事業は苦戦した。売上高は前年同期比5.0%減の371億4700万円、営業損失が8億8600万円である。前期に引き続き赤字となっている。
 このうち配給事業は米国アカデミー賞外国語映画賞を受賞した『おくりびと』がロングランヒット、テレビアニメを原作とした話題作『ヤッターマン』、VFXを全編に盛り込んだ『GOEMON』が好成績で前半は好調だった。しかし、秋以降は大作『カムイ伝』をはじめ苦戦する作品が多く、第3四半期まででは厳しい結果になった。
今期、松竹の配給するアニメ作品は少なく、期間中は『劇場版 ヤッターマン 新ヤッターメカ大集合!オモチャの国で大決戦だコロン!』、『機動戦士ガンダム」30周年記念上映』、『マイマイ新子と千年の魔法』などの数作品にとどまっている。また、第4四半期には、『よなよなペンギン』が主要作品となっている。

 また、興行では『おくりびと』、『ヤッターマン』ほほか、『マイケル・ジャクソンTHIS IS IT』等が貢献し、昨年を上回る興行収入となった。
 映像ソフトは劇場公開作品、テレビアニメ作品のほか、通販向けの限定商品、DVDボックスなどの企画商品が堅調だった。さらにテレビ制作、テレビ放映権販売、海外向け作品販売等は堅調としている。テレビアニメもこの中に含まれるが、ジャンルごとの内訳は公表されていない。
 松竹は通期では、連結売上高945億円、営業利益29億円、経常利益14億円、当期純利益6億円を見通している。

松竹 http://www.shochiku.co.jp/