動画工房がTYOから独立 経営方針の相違を理由に

 エンタテインメント企業のティー・ワイ・オーは、同社のグループ子会社でアニメ製作を行う動画工房をグループ会社から切り離す。ティー・ワイ・オーは、4月23日付けで、同社が現在保有する動画工房の株式の70%3500株を創業家出身の石黒竜代表取締役に4150万円で売却する。
 石黒竜氏は現在同社の10%の株式を保有しており、持株比率80%の最大株主となる。動画工房は、作画に定評のある老舗のアニメスタジオで、平成20年7月期に売上高4億1100万円、営業利益2100万円、経常利益と当期利益は2000万円であった。

 ティー・ワイ・オーは2006年7月に、多彩な顧客のニースに応えるためとして、当時の社長の石黒育氏より3300万円で今回の株式を譲り受けた。
 その後、同社はアニメ事業を元請制作にも拡大し、ティー・ワイ・オーのグループ会社として事業を行ってきた。動画工房の代表作には、『恋姫†無双』や『薬師寺涼子の怪奇事件簿』がある。

 黒字会社の売却についてティー・ワイ・オーは、事業計画や経営戦略の議論を重ねる中でティー・ワイ・オーと動画工房の経営方針の相違が明らかになったためとする。代表取締役と創業者一族から株式譲渡の希望もあり、株式を売却することにしたという。
 同社は現在2Dアニメの製作会社として動画工房のほかハルフィルムメーカー、ゆめ太カンパニーを抱える。今回の動画工房の独立により、ティー・ワイ・オーの2Dアニメ製作事業は、ハルフィルムメーカーとゆめ太カンパニーの2社体制となる。
 また、ティー・ワイ・オーは、この2社により、引き続きアニメーション部門の成長、収益構造の改善、事業展開を行うとしている。

 ティー・ワイ・オーグループからは、2005年12月にも、経営管理体制についての見解の相違を理由としてアニメ製作会社のジェンコが独立している。
 また、この4月にはゲームソフト関連の5pbと朱雀が、経営者によるMBOで相次いで同グループを離れている。これまでの同社の積極的なM&A戦略が転機に立っているようだ。

ティー・ワイ・オー http://group.tyo.jp/
動画工房 http://www.dogakobo.com/