ゆめ太とハルフィルム合併でTYOアニメーションズ設立

 映像制作などのティー・ワイ・オーは今年7月1日付けで、アニメ制作の連結子会社ゆめ太カンパニーとハルフィルムメーカーを合併することを明らかにした。
 ゆめ太カンパニーがハルフィルムメーカーを吸収合併するかたちで事業を統合し、合併後ゆめ太カンパニーは商号をTYOアニメーションズに変更する。合併比率は1対1、統合後の資本金は2000万円、代表取締役には、ゆめ太カンパニーの山口聰代表取締役とハルフィルムメーカーの春田克典代表取締役の両氏が就任する。

 株式の持株比率はティー・ワイ・オーが83.3%保有するほか、山口聰氏も16.7%保有する。ゆめ太カンパニーの平成20年の売上高はおよそ4億4000万円、ハルフィルムメーカーの売上高は10億2000万円、両社の売上高の単純な合算は15億円程度になる。
 また、当期利益はゆめ太カンパニーは4300万円の黒字であるのに対して、ハルフィルムメーカーは2億8000万円の赤字を計上している。

 ティー・ワイ・オーは今回の合併の目的を、アニメーション制作のコスト削減のためとしている。同社によれば、現在アニメ業界を取り巻く環境は、不況によるスポンサー企業の業績悪化により、テレビアニメ番組の延期や中止、制作費削減などの動きが加速しているという。
 そうしたなかで両社を合併することで業務・資産等を集約し、低原価体質を構築するとしている。また、ゆめ太とハルフィルムの合併は、両社の特徴を活かした企画・制作力の強化に加えて、テレビアニメだけでない映画などの大型案件の受注を可能にするという。

 ゆめ太カンパニーは、1986年に山口聰氏らが設立したアニメ制作会社。『アニメーション制作進行くろみちゃん』といった代表作があるほか、近年は『遙かなる時空の中で-八葉抄』や『金色のコルダ〜primo passo〜』など女性向け恋愛アニメを得意としている。
 また、ハルフィルムメーカーは、『ARIA』シリーズや『スキップ・ビート!』などを手掛けた。同社の取締役でもある演出家の佐藤順一氏が所属していることでも知られる。

 ティー・ワイ・オーはこの4月まで、2社のほかにアニメーション制作子会社として動画工房もグループ会社としていた。しかし、経営方針の違いを理由に、創業家出身の石黒竜氏がティー・ワイ・オーグループから株式を買い取り、グループ企業から離れた。
 このため新会社は3社でなく、2社の統合となったとみられる。ティー・ワイ・オーのアニメーション企画・制作事業は、TYOアニメーションズに集約されることになる。

ティー・ワイ・オー http://group.tyo.jp/
ゆめ太カンパニー http://www.yumeta.com/
ハルフィルムメーカー http://www.hal-film.co.jp/