IGポート第2四半期 最終赤字も当初予想を上回る業績

 プロダクション I.G、ジーベック、マッグガーデンの持ち株会社であるIGポートは、1月13日に平成22年5月期第2四半期(21年6月~11月)の決算発表を行った。連結売上高は前年同期と同じ36億円、利益面はマイナスで営業損失9000万円、経常損失9800万円、四半期純損失は1億1400万円である。
 第2四半期まででは利益面はマイナスとなったが、年初業績予想の売上高を上回り、損失幅も大きく縮小している。IGポートは売上高と利益が当初予定見込み良かったことについて、下期に予定していた版権事業の収益分配が第2四半期に計上されたこと、マッグガーデンの出版事業売上高が想定を上回ったためとしている。

 事業の3/4を占めるのがプロダクション I.Gとジーベックが行う映像制作事業である。劇場アニメやテレビアニメ、ゲームムービー、コマーシャルなどの映像作品が中心となる。売上高は前年同期比で3.2%増の27億5000万円となったが、営業利益は4400万円と同76.5%減となり、制作事業の利益率が落ちていることが見て取れる。
 映画では『ホッタラケの島 -遥と魔法の鏡-』、『テイルズ オブ ヴェスペリア ~ The First Strike ~』、『東のエデン 劇場版 Ⅰ The King of Eden』、テレビアニメでは『獣の奏者エリン』、『Pandora Hearts』、『東のエデン』、『君に届け』などを手掛けた。このほかOVA『かのこん』、『テニスの王子様 ANOTHER STORY』も制作している。

 版権事業は、二次利用の収益分配が中心となる。こちらでは『攻殻機動隊S.A.C.』シリーズ、『新世紀エヴァンゲリオン』、『戦国BASARA』などのタイトルが挙がっている。売上高は2億8800万円(前年同期比3.7%減)、前年同期の営業損失から6400万円の黒字に転じている。
 一方、マッグガーデンによる出版事業は苦戦している。当初予想より売上は多かったものの売上高で前年比13.9%減、前年同期4000万円の営業利益は2700万円の赤字となった。

 第2四半期までで利益面では赤字となっているが、IGポートは通期では売上高63億7900万円、営業利益6900万円、経常利益8800万円、当期純利益は8800万円と黒字を見込む。これはコンテンツ関連企業の収益は、下半期偏重になっていることを反映しているとみられる。
 一方で、第2四半期までで、当初予想を上回っているが、通期業績予想の変更は行わない。IGポートは、売上の増加は期中内の時期の移動であることや現時点では不確定要素が大きいことを理由に挙げている。

IGポート http://www.igport.co.jp/