電通 米玩具企業と男児向けTVアニメ製作 2011年放映へ

 電通は米国の玩具企業JAKKS Pacificは、共同で新しい玩具とこれを題材にしたテレビアニメーション番組のビジネスで協業することを発表した。この作品は『MONSUNO』と題され、ボーイズアクション(Boys Action)とする。 『MONSUNO』はモンスターのDNAにより復活したキャラクターをコンセプトに、6歳から11歳までの冒険好きの男の子向けに様々なエンタテインメントが盛り込まれたものになる。
 テレビアニメーションは全52話となり。2011年に北米のほか、ヨーロッパ、アジアで展開するとしている。キャラクターとストーリーラインは米国で、アニメーション制作は日本で行われるとみられるが、制作会社については発表されていない。また、各国での放送を担当するテレビ局についても言及はされなかった。

 電通側のビジネスは、カリフォルニア州サンタモニカにある子会社DCI-LAが行う。DCI-LAは、2008年に、新たにアニメーションと放送、テレビのグローバルビジネスを展開する目的で設立された。作品の流通やライセンス管理も行っている。
 また、作品のクリエイティブプロデューサーを、ジャパンヴィステックで『爆丸バトルブローラーズ』を手掛けた井上光晴氏が担当する。井上氏は近年北米で最も成功した日本のアニメ『爆丸』の原作を務めた経験がある。『爆丸』も日加共同による国際プロジェクトであったことから、こうした実績が今回も期待されることになりそうだ。

 一方、米国側にパートナー企業であるJAKKS Pacificは、年間売上高は2008年で7600万ドル(およそ70億円)で企業規模ではニ大玩具企業のマテルやハズブロに差をつけられているが、スターウォーズやディズニー、ポケモンなどのライセンスを受けたキャラクター玩具を得意としている。
 今回のプロジェクトでは自社コンテンツを開発することで、新たなビジネスを開拓することを目指すと見られる。コンテンツの開発力とグローバルな展開力を持つ、電通との提携を選んだかたちである。

 電通のアニメビジネスは、2003年から2007年までは同社の子会社であったジェネオン・エンタテインメント(USA)を通じて行っていた。しかし、2007年にジェネオン(USA)は米国でのアニメの発売・販売・流通事業から撤退し、2008年にDCI-LAが設立されている。
 DCI-LAにとっては、『MONSUNO』は会社設立後最も大掛かりなプロジェクトになる。今後の北米における電通のアニメビジネスの試金石となる。

JAKKS Pacific http://jakks.com/
電通アメリカ http://www.dentsuamerica.com/