文科省 平成22年度メディア芸術関連予算増額へ

 平成22年度の文部科学省予算案によれば、アニメ、マンガ、ゲームなどのメディア芸術振興予算が拡充される見込みである。メディア芸術振興予算は、毎年文化庁予算の中で「我が国の優れた文化の国内外への発信」の項目に組まれている。
 平成22年度は「優れた舞台芸術・メディア芸術等の戦略的発信」として、36億1800万円が計上されている。この予算は昨年の同じ項目の31億3400万円から大きく拡充されたことになる。文部科学省では、同省がメディア芸術と位置づけるアニメ、マンガ、ゲーム、メディアアートの振興に引き続き大きな力を入れて行くことになる。

 メディア芸術の戦略的発信の中核事業は、毎年開催される文化庁メディア芸術祭などになる。文化庁メディア芸術祭では、毎年、文化庁メディア芸術祭受賞作品の選定や国立新美術館で作品展を開催する。伝統的な芸術・芸能を重視してきた文化庁の中で、ポップカルチャーの領域をカバーする数少ない事業である。
 また、文化庁メディア芸術祭は、国内の国立新美術館での活動が注目されがちだが、現在は国内外で関連事業を行っている。特に海外で行われる企画展は、日本の新世代のカルチャーを広く紹介する機会となっている。また、学生CGコンテストなどのクリエイター育成も行う。

 メディア芸術については、平成21年に国立メディア芸術総合センターの設立費用177億円が補正予算に計上され。箱物行政の象徴として様々な議論が巻き起こり、国民の大きな注目を浴びた。この結果、政権交代と伴に国立メディア芸術総合センター設立は撤回されることになった。
 一方で文科省は、平成22年度もソフト面を中心に、さらにメディア芸術の振興に力を入れることになる。

文部科学省 http://www.mext.go.jp/