アトラス第1Q減収増益 第2Q以降オンライン事業が鍵

 ゲーム会社のアトラスは、12月9日に平成22年7月期第1四半期(21年8月~10月)の決算を発表した。売上高は44億4900万円と前年同期比で30.9%減と大きく減少したが、営業利益は3億8200万円(同5.5%増)、常利益は3億7600万円(同21.7%増)、四半期純利益は4億1100万円(同587.1%増)といずれも増加した。
 家庭用ゲームソフト事業が堅調だった一方で、アミューズメント施設関連事業は苦戦した。しかし、いずれの事業も黒字を確保し、赤字部門の業務用ゲーム機事業の撤退が全体の利益を支えた。

 家庭用ゲーム機関連事業は、売上高が前年同期比21.7%減の26億6200万円、営業利益は4億3100万円(同46.7%減)である。
 減収減益とはなっているがアトラスは、国内市場では新作ゲームソフト『真・女神転生 STRANGE JOURNEY』が順調、『ペルソナ3ポータブル』も販売本数が当初計画を大幅に上回ったとしている。北米市場は『Persona』、『Demon’s Soul』が堅調だった。

 一方、アミューズメント施設事業は、既存店売上高が前年対比で約78.5%と厳しい状況だった。売上高は17億9800万円(前年同期比26.2%減)、営業利益1億1600万円(同46.3%減)である。同事業は平成21年12月1日付で分社化し、さらにその株式の大半を中小企業レジャー機構に売却された。これによりアトラスはアミューズメント施設関連事業から撤退する。
 第2四半期以降の決算に今回の事業売却は反映される。その一方で新たに、アトラスの事業のなかで比率が大きくなるのはオンラインゲーム事業である。

 アトラスは10月29日にオンラインゲーム会社ゴンゾロッを子会社化している。ゴンゾロッソの事業は、逆に第2四半期以降に、アトラスの業績に含まれてくる。
 第2四半期以降は、アミューズメント施設運営事業の売上減少分をオンラインゲーム事業でカバーすることになる。逆に言えば、第2四半期以降はオンラインゲーム事業の業績動向が注目されることになる。

 アトラスは通期でも売上高は138億8000万円と前年比27.9%の減少を予想する。一方で、営業利益と経常利益でおよそ12億円、当期純利益でおよそ6億円を見込む。いずれも前年を大きく上回ることになる。
 同社は経営の規模的な拡大ではなく、利益重視を強めていると言えるだろう。同社の親会社であるインデックス・ホ-ルディングとっても、子会社の事業特化と利益重視は歓迎すべきものであろう。

アトラス http://www.atlus.co.jp/