P2P著作権侵害 10都府県で一斉取締り アニメ・ゲーム・映画・音楽等

 11月30日、不正商品対策協議会(ACA)は、全国10都府県の警察が、ファイル共有ソフト「Share」を利用した著作権侵害行為の一斉取締りを行ったことを明らかにした。北海道警、秋田県警、警視庁、埼玉県警、三重県警、京都府警、兵庫県警、徳島県警、岡山県警、佐賀県警の10の警察が合わせて10人を取締まった。
 著作権を侵害された著作物には、アニメ、ゲームソフト、音楽、洋画、邦画などが含まれる。またこれらに関連する業界団体は、日本映画製作者連盟、日本映像ソフト協会、日本音楽著作権協会、日本国際映画著作権協会、日本レコード協会、コンピュータソフトウェア著作権協会の6団体に及ぶ。

 こうした取締りの中には、アニメ作品への著作権侵害行為も多数含まれている。北海道警の取締り対象は小学館が著作権を持つ『らんま1/2』、三重県警ではサンライズが著作権を持つ『機動戦士ガンダムOO』、岡山県警では東映アニメーションが著作権を持つ『ドラゴンボール 改』、『フレッシュプリキュア!』、アニプレックスなどが著作権を持つ『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』が対象となった。
 また徳島県警、佐賀県警は個別の作品名は明らかにしなかったが、著作物をテレビアニメとしている。秋田県警は著作物ファイルの詳細については明らかにしていないが、この件については日本映像ソフト協会が広報担当団体となっている。

 このほか映像作品では、『バック・トゥ・ザ・フューチャー part3』、『DEATH NOTE』、『DEATH NOTE the Last Name』、『ローレライ』、ゲームでは『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』、『Wii Music』と『Wii Sports Resort』などの権利が侵害されたとしている。
 アニメ関連会社のほか、スクウェア・エニックス、JASRAC、ビクターエンタテインメント、エスエムイーレコーズ、ソニー・ミュージック、エイベックス・エンタテインメント、ユニバーサル映画、バップ、東宝、任天堂など大手のエンタテインメント企業が、著作権保有者として名前を挙げられている。

 いずれのケースもファイル共有ソフト「Share」を用いて、著作権者に無断でインターネット上にアップロードされた疑いを持たれている。取締りの対象となった10名は、不特定多数のユーザーにファイル送信を可能とした著作権(公衆送信権)侵害行為に該当したと見られる。
 「Share」は、インターネットを通じてP2P型のファイル交換を行うソフトのひとつである。かつてのWinnyに替わって、著作権侵害のファイル交換に多用されるようになっている。

 現在、インターネットでファイル共有ソフトを利用した著作権侵害が広がっている。そうした中で権利者の多くが、こうした状況が自らが権利を保有する作品のビジネスに影響を与えていると考えるようになっている。
 また、行政も近年になって、こうした認識を強めており、関係省庁はインターネット上での著作権侵害行為の対策に乗り出しつつある。今回の一斉取り締まりも、そうした現在の流れを反映しているとみられる。

不正商品対策協議会 (ACA:The Anti-Counterfeiting Association)
http://www.aca.gr.jp/