テレビ東京HD増収増益 アニメ事業は「妖怪ウォッチ」と中国展開で急伸

テレビ東京などを中心とするテレビ東京ホールディングス(テレビ東京HD)は、5月13日に2016年3月期の決算を発表した。業績は好調で増収増益となった。連結売上高は1362億1600万円(前年比5.9%増)、営業利益は72億7200万円(45.4%増)、経常利益は76億3800万円(40.6%増)、そして当期純利益は47億600万円である。

地上波放送事業は好調で、売上高1073億9600万円(5.1%増)、営業利益は46億9700万円(95.3%増)だった。また放送周辺事業は売上高342億8200万円(4.1%増)、営業利益は20億3400万円(10.1%増)とこちらも堅調である。
一方、BS放送事業は152億8900万円と売上高は8.8%増となったが、営業利益は14億5100万円と18.5%減であった。番組制作費の増加が影響した。インターネット・モバイル事業は売上高152億8900万円(8.8%増)、営業利益は2億9600万円(10.2%減)。

業績の好調を支えるひとつに、テレビ東京単体の業績に含まれるアニメ事業の2015年4月から2016年3月までの通期売上高は144億2300万円と前年比74.4%増となった。さらに粗利益は48億8900万円と前年のほぼ倍の102%増にもなる。売上高はテレビ東京のライツ事業の7割を超え、粗利益は地上放送事業の営業利益46億9700万円を超える。
テレビ東京HDは、国内においては『妖怪ウォッチ』の商品化などが好調だとしている。依然、『妖怪ウォッチ』の人気は高いようだ。また同社も製作出資した2015年8月公開の『BORUTO-NARUTO- THE MOVIE-』の好成績も売り上げに貢献した。海外向けも好調で、中国などに向けた配信、さらにオンラインゲームなどのライセンス収入を好調としている。大型作品の国内外の多角的な展開がアニメ事業の伸長の鍵となった。

テレビ東京HDはこの他、放送周辺事業に含まれるエー・ティー・エックスでもアニメ事業を手掛けている。売上は有料放送の契約収入に加えて、広告関連売上高やライツ売上高もあるが、こちらが好調だった。売上は前年比2.1%増である。
また同じく放送周辺事業のテレビ東京ミュージックは、『妖怪ウォッチ』『銀魂』のアニメ、そして特撮の『牙狼-GARO-』の印税収入が好調だった。同社の売上高は31億7300万円(2.9%増)。
これらを合わせるとグループ全体のアニメ関連事業の売上高は200億円を超えるとみられる。テレビ東京HDにとってアニメは、重要な分野のひとつと言える。