東宝2016年2月期、各事業好調で増収増益 アニメ製作事業は約41億円で72%増

4月14日に発表された大手映画会社東宝の2016年2月期決算が好調だ。連結売上高が2294億3200万円と前年比10.9%増となったほか、利益が大きく伸びた。営業利益は407億1000万円(28.2%増)、経常利益は424億7100万円(24.4%増)、そして当期純利益は258億4700万円(15.0%増)である。
映画事業は売上高1513億6000万円(13.9%増)、営業利益260億7700万円(34.4%増)。演劇事業は売上高49億7800万円(8.0%増)、営業利益は34億8200万円(40.2%増)、そして不動産事業は売上高621億2000万円(5.0%増)、営業利益は147億8900万円(9.8%増)である。全ての部門で増収増益を実現した。
アニメ映画が好調だったほか、配給では東宝で『バケモノの子』『妖怪ウォッチ』など興収30億円以上が8本、東宝東和でも『ジュラシック・ワールド』『ミニオンズ』と大ヒットが相次いだ。興行も『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の大ヒットなどが牽引した。不動産では2015年4月に新宿歌舞伎町に開業した新宿東宝ビルの稼働も増収につながった。

こうしたなかでアニメも、東宝の事業のなかで大きな位置を占める。劇場アニメの製作では、『バケモノの子』『映画妖怪ウォッチエンマ大王と5つの物語だニャン!』『名探偵コナン業火の向日葵(ごうかのひまわり)』などに出資した。
またパッケージ事業では『血界戦線』が堅調だった。ODS興行では『傷物語〈I鉄血篇〉』『劇場版弱虫ペダル』などを取り扱った。

東宝がToho Animationのブランドのもと力を入れるアニメファン向けのアニメ製作事業も好調である。アニメ製作事業の売上高は40億9500万円だった。事業全体に占める割合はまだ小さいが、前年比で72.4%増という高い伸びを見せている。作品では製作出資をしたテレビアニメ『ハイキュー!!セカンドシーズン』『血界戦線』『干物妹うまるちゃん』などが業績に貢献した。
東宝ではこうした勢いをさらに今期につなげる狙いだ。テレビアニメ『僕のヒーローアカデミア』『三者三葉』などを共同製作し、そのビジネスに注力する。とりわけ『僕のヒーローアカデミア』に大きな期待がかかる。社内に「『僕のヒーローアカデミア』カンファレンス」を立ち上げた。部門・グループをまたいだ組織で、作品とキャラクターを大きく成長させるための連携と展開に取り組む。