IGポート第3四半期 版権売上増加も、映像制作は赤字に

2016年4月8日、アニメ製作などのIGポートは、2016年5月期第3四半期の決算発表を行った。IGポートはプロダクション I.Gを中心に、ジーベック、ウィットスタジオ、シグナル・エムディと4つのアニメーション制作会社をグループに持つ。またマンガ出版社のマッグガーデンもグループ会社としている。
第3四半期までの連結売上高は58億800万円(前年同期比8.3%減)、営業利益は2億4500万円(6.4%減)、経常利益は2億2700万円(18.7%減)だった。前年マイナスであった純利益は9600万円のプラスとなった。
売上高は前年同期よりやや減少したが、連結業績予想の68億4200万円に対しては、85%程度の進捗率になっている。また利益面でも業績予想の数字を視野に入れる。

売上面では、版権事業の伸びが大きかった。売上高8億8500万円は、前年同期比で41.0%増だ。主力作品は『進撃の巨人』「サイコパス」シリーズ、「蒼穹のファフナー」シリーズ、「攻殻機動隊」シリーズ、「宇宙戦艦ヤマト2199」シリーズ、「黒子のバスケ」シリーズなど人気作が並ぶ。売上の増加も納得のいくところだ。
一方でセグメント利益は2億1600万円と33.9%の減少である。IGポートによれば、映像マスターの減価償却が増えたためである。同社が積極的に製作投資を続けていることが窺える。

アニメーション制作を中心とした映像制作は売上高が16.3%減の37億1900万円、セグメント損失は前年同期の1億6300万円から1億300万円に改善した。こちらは採算性をより重視した可能性が高そうだ。主力作品は、『ハイキュー!!セカンドシーズン』『フューチャーカード バディファイト100』『終わりのセラフ』『蒼穹のファフナーEXODUS』などだった。
出版事業は売上高9億3000万円(9.8%減)、セグメント利益は1億6000万円(6.0%増)である。安定して利益を生み出すようになってきている。今期は『あまんちゅ』や『魔法使いの嫁』などマッグガーデンが刊行する作品のアニメ化決定が相次いだ。今後は原作からの生まれる利益や、関連書籍の売上増加も期待出来そうだ。