IGポート第1四半期 増収も利益面で苦戦

アニメ製作のIGポートは、10月9日に2016年5月期第1四半期の決算発表をした。売上高は前年同期比11.2%増の17億7600万円となったものの、営業損失が600万円、経常損失が1700万円、四半期純損失が4100万円と、小幅赤字となった。映像制作事業が2600万円のセグメント損失となったことに加えて、利益部門の版権事業で利益が減少したことが響いた。

売上の中心は映像制作事業で四半期売上高は12億7300万円(8.7%増)である。期間中、『攻殻機動隊 新劇場版』『屍者の帝国』『進撃の巨人 総集編 後編』『ハイキュー!! 総集編 前編・後編』など、劇場作品が多かったのが特徴だ。これらが売上げを押し上げたとみられる。またテレビアニメでは『フューチャーカード バディファイト100』『LOVEる —とらぶる— ダークネス 2nd』『ピカイア!』などがあった。損失の計上についてIGポートは、一部の作品で制作期間が長期化した影響としている。
またマンガを中心とした出版事業は、売上げは1億5600万円(14.4%減)だった。セグメント損失は3000万円。第1四半期では損失となったが、『魔法使いの嫁』、「曇天に笑う」シリーズが好調だったとしている。

版権事業の売上げは2億6500万円、前年同期比で46.3%増と大きく拡大した。二次利用の収益の主要作品として『宇宙戦艦ヤマト2199』『PSYCHO-PASS サイコパス』『009 RE:CYBORG』、そして『進撃の巨人』『ハイキュー!!』などが挙がっている。上位には、自社出資比率の高い作品が並んだ。積極的な製作出資が売り上げ拡大につながっていることが分かる。
一方で、セグメント利益は5600万円と44.4%減となった。映像マスターの償却費が増加したためとしている。これは製作出資が依然活発であることが窺われる。製作出資作品からのヒット作が今後の版権事業の鍵となるだろう。