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アニメスタジオのマングローブが破産手続きを開始

アニメーション制作の中堅スタジオであるマングローブが、2015年9月29日より破産手続きに入ったことが分かった。マングローブは製作委員会などからアニメーション制作を直接受注する元請け制作会社のひとつ、数々の人気アニメを制作してきた。
同社は債務超過状態が続いており、このため債務整理の在り方を検討していた。しかし、事業の継続が困難であるとの結果に至り破産手続きをすすめることになった。今後、裁判所に破産手続きを申し立てる。

マングローブは2002年に、代表取締役を務める小林真一郎氏らにより設立された新興のアニメスタジオである。小林真一郎氏はサンライズのプロデューサーの経験があり、歴史が浅いながらもアニメーションの元請制作を数多く手がけてきた。2004年の『サムライチャンプルー』、2006年の『Ergo Proxy』、2008年の『ミチコとハッチン』など、クリエイターの個性を押し出したハイクオリティの作品で高い評価を受けてきた。
このほか「神のみぞ知るセカイ」シリーズ、「ハヤテのごとく!」シリーズなどの人気シリーズも制作している。2015年7月から9月に放送された『GANGSTA.』も制作するなど、破産手続き開始までアニメーション制作を続けている。

これらの作品の多くは、製作委員会が出資母体となっていることから、今後のビジネス継続に大きな影響はないとみられる。一方で、現在アニメーション制作を続ける劇場映画『虐殺器官』の今後が課題となりそうだ。
本作は劇場映画3部作となる「Project Ito」の第2弾として、2015年11月13日に公開する予定だ。いずれかのアニメーション制作会社が制作現場を引き継ぐのが現実的だが、スケジュールの調整を要しそうだ。

マングローブの破産手続き開始は、アニメ業界に一石を投じそうだ。現在、国内のアニメーション制作は増加傾向にあり、元請会社を見つけるのも難しいとされている。一方で、これによってアニメーション制作の現場が必ずしも楽になっていないとの面もある。
アニメーターや美術、撮影などのスタッフの数は限られており、制作スケジュールが崩れがちだ。スケジュールがずれれば、制作の現場に追加コストが生じることになる。さらに現場に要求される作品のクオリティーも依然高い。これにより実際の制作費が、アニメーション制作の受注制作予算を超過することもある。
歴史が長く、スタッフの厚みのあるスタジオは、スケジュール管理や予算管理に経験が積み重ねられており、利益を計上し、財務体質の優れた場所も少なくない。一方でマングローブはこうした経験を積めない中で、赤字を拡大させてしまったと言えそうだ。

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