ポップカルチャーから伝統、テクノロジーまで サンフランシスコのJ-POPサミット2015が大変身

進撃の巨人バルーンヘッド展示 (c) Kiyoshi Morihara
進撃の巨人バルーンヘッド展示 (c) Kiyoshi Morihara

米国カリフォルニア州サンフランシスコにて、8月7日から9日までの3日間、「J-POP サミット 2015」が開催された。イベントは日本ポップカルチャーの発信イベントとの位置づけで2009年夏にスタート、今年で7回目となった。年々成長するイベントは、2015年はサンフランシスコ湾を一望するフォート・メイソン・センターを会場とした。

これまでも多くの人に愛されたJ-POP サミットだが、2015年はいくつもの新たな挑戦をしている。ひとつは、屋内型のメイン会場(フォート・メイソン・センター)を設けたことである。昨年までは市内のジャパンタウンを中心にアウトドア型イベントとしていたが、インドア型コンベンションスタイルとした。これによりイベントの求心力がより増した。同時に無料イベントから有料イベントに移行した。
コンテンツの充実と拡大も、大きな変化である。これまでは音楽ライブやファッション、アニメ、アート、ゲーム、フードを紹介していたが、新たにインタラクティブ(テクノロジー・IT)とトラベルのカテゴリーを加えた。総合カルチャーイベントの特徴がより強くなった。

インタラクティブを取り上げる理由についてJ-POP サミットは、この分野をカバーする日本カルチャーのイベントは世界にほとんど存在しないことを挙げる。そこでテクノロジー・IT の世界の中心であるシリコンバレーに近いサンフランシスコだからこその取り組みと説明する。
今回はJETROサンフランシスコ事務所のバックアップにより、インタラクティブパビリオンを設けたのが目玉だ。ここでは展示、講演、フォーラムが行われ、テクノロジーとカルチャーを繋ぐ試みが行われた。
トラベル部門では日本政府観光局(JNTO)の協力を得て、旅館を直接疑似体験させる「旅館パビリオン」を設けた。様々な日本ファンのニーズを捉える。

例年人気の高いステージは、今年も健在だった。アニメファンにお馴染みのJAM Project、そして藍井エイル、テクノ音楽のケンイシイ、さらにガチャリックスピン、フェイント★スター、FES★TIVE、FEMM、Little Glee Monster、YANAKIKU、Anamanaguchi、Jinny、Oops!、The Akabane Vulgars on Strong Bypass、そしてお笑いコンビのジャルジャルも参戦した。
地元の紀伊國屋書店は、イラストレーターの中村佑介をゲストにサイン会を開催。『進撃の巨人』の巨人バルーンヘッド展示や作品と様々なコラボレーション企画も人気を呼んだ。

さらにイベントは、サンフランシスコの市内に広く展開する。これも2015年の特徴である。今年で3回目を迎えたサンフランシスコ日本映画祭(Japan Film Festival of San Francisco)は、100 年の歴史を持つカストロ・シアター、そしてジャパンタウンに位置するNEW PEOPLE シネマにて実施された。
また市内の観光名所ともなっているユニオン・スクエアでは、日本酒や日本食をアピール酒サミット(SAKE SUMMIT)、日本茶や和菓子をアピールする抹茶サミット(MATCHA SUMMIT)が開催された。
さらにJ-POP サミットと同時開催となった「もしもしにっぽんフェスティバル」には、人気モデルの瀬戸あゆみをはじめ、アニソン歌手のやのあんならが出演。ステージやブースエリアを通して日本のポップカルチャーを発信した。こうした関連企画からもイベントの広がりが感じられる。

8月7日は、サンフランシスコ名門劇場カストロシアターで、J-POP サミット2015とサンフランシスコ日本映画祭のオープニングイベントも行われた。ゲストには日本を代表する俳優のひとり浅野忠信をゲストに迎えた。
これは映画祭が日本映画での貢献を讃えるサンフラシスコ日本映画祭名誉賞を受賞したことによるものだ。会場では石井聰互監督で浅野が主演した『Electric Dragon 80000V』を上映した。
さらにケンイシイのテクノ音楽とアニメ監督の森本晃司の映像によるコラボレーションを実施とイベントを盛り上げた。

J-POP サミット(J-POP SUMMIT)
http://www.j-pop.com/
サンフランシスコ日本映画祭(Japan Film Festival of San Francisco)
http://jffsf.org/
酒サミット(SAKE SUMMIT)
http://www.sakesummit.com/