ボルテージが通期連結業績予想を上方修正 英語版恋愛ゲームアプリ売上げも拡大

女性向け恋愛ゲームアプリなどのボルテージは、7月16日に2015年6月期の連結業績予想を上方修正した。売上高はこれまでの予想の105億円から106億円に、営業利益は20億円から46億円に、経常利益は20億円から47億円にいずれも引き上げる。また当初は損益ゼロとしていた当期純利益は20億円に変更された。
ボルテージは小説型のアプリであるサスペンスアプリの計画が下回ったが、日本語版、そして英語版の恋愛ドラマアプリ(恋愛ゲームアプリ)が堅調だったとする。また広告宣伝費の効率化が利益の伸びにつながった。

恋愛ゲームアプリについては、今後は海外市場の動向が重要性を増しそうだ。今回の業績予想修正でも言及されたが、ボルテージの英語版恋愛ゲームアプリ市場は拡大している。2013年第1四半期から売上げはほぼ右肩上がりだ。2013年第1四半期の売上げは3000万円だったが、約3年後にあたる2015年第3四半期では3億7000万円になった。通期では売上高10億円を大きく超えてくる可能性が高い。
特に2015年になってからの伸びが大きく、これは基本プレイ無料、アイテム課金型タイトルに牽引されている。また同社のタイトルはアジア地域で特に人気が高く、日本語版のノウハウを活かすことで今後も成長が見込めそうだ。

一方、今後の鍵を握りそうなのは北米市場だ。同社の作品は現在、ユーザーの認知が広がりつつある初期段階と見られる。このため人気拡大のため新たに北米向けのオリジナルタイトル開発やプロモーションに力を入れている。
北米向けのオリジナルタイトルは、日本アニメスタイルを北米向けにアレンジした「DRAGON」とCGテーストの絵を用いた「US REAL」のふたつのタイプを投入する。日本版のローカライズと合わせた3つのラインを同時に走らせて、ニーズに合わせて路線を絞り込んでいく。
合理的な戦略ではあるが、初期コストは嵩みそうだ。ボルテージは今回の修正に合わせて、米国子会社Voltage Entertainment USA, Inc.の株式の減損処理を行っている。株式評価損として1億7000万円を特別損失とした。先行投資がどう活かされるのか、日本のコンテンツ進出のモデルケースとしてもボルテージの戦略が関心を集めそうだ。