タカラトミー 三菱商事・三菱東京UFJとの資本・業務提携解消

国内玩具大手のタカラトミーは2015年5月25日に、大株主である丸の内キャピタルとの資本・業務提携を解消すると発表した。同日開催された取締役会で決議、また丸の内キャピタルとも合意に達している。
丸の内キャピタルは現在発行済株式の10.67%(10,271,800株)を保有するが、その全てをSMBC日興証券に譲渡する予定だ。SMBC日興証券は株式取得後、直ちに転売する予定としている。新たな株主は発表されていない。

タカラトミーは国内有数の玩具会社で2015年3月期には約1500億円の売上げがある。1924年に設立されたトミーと1955年に設立されたタカラが2006年に合併して誕生した。リカちゃん人形やトミカ、プラレールなどの定番商品を持ち、とりわけキッズ向け、女児向けに強みを持つ。
一方で、2000年代に入り資本関係はたびたび大きく入れ変わってきた。2005年にはトミーとタカラの合併を機にモバイルコンテンツの大手インデックスが大株主となった。2007年には米国の大手投資ファンドTPGと資本・事業提携を結び、TPGからの出資を受けている。しかし、業績不振となったインデックスは段階的にタカラトミーの株式を手放し、TPGとの提携も2014年12月に解消されている。

丸の内キャピタルとの資本・業務提携は、2009年に行われた。丸の内キャピタルは三菱商事と三菱UFJ証券が折半出資するタカラトミーへの投資を目的に設立された会社だ。三菱商事、三菱東京UFJ銀行、MUSプリンシパル・インベストメントから構成される。
投資にあたっては、アニメ製作子会社ディーライツを持ち、世界的なネットワークを持つ三菱商事と三菱東京UFJ銀行の金融ソリューションの活用が期待された。2011年にはタカラトミーが米国の有力玩具会社RC2を買収するなどにこれは活かされた。

一方で、タカラトミーの業績は2013年、2014年、2015年と苦戦している。売上高、経常利益が減少し、2013年3月期、2015年3月期は当期純損失となった。2013年には子会社である玩具販社トイズユニオンの株式をハピネットに、2014年にはアニメ製作子会社タツノコの株式を日本テレビ放送網に売却し、事業のスリム化を続けている。
また丸の内キャピタルの主体のひとつであった三菱商事は、2014年にアニメ製作子会社ディーライツの株式の過半数をADKに売却している。以前に比べてタカラトミーとのシナジー効果が薄くなっているとの判断も今回ありそうだ。
タカラトミーは5月12日に代表取締役社長としては、同社初の海外出身となるハロルド・ジョージ・メイ氏の就任を発表したばかりだ。新しい経営体制での手腕と今後の事業方針に関心が集まりそうだ。