アニメ事業利益は24%増 テレビ東京HDが増収増益

テレビ東京ホールディングス(テレビ東京HD)が5月13日に発表した通期連結決算は増収増益と堅調だった。連結売上高は1286億6700万円(6.6%増)、営業利益は50億100万円(5.1%増)、経常利益は54億3100万円(6.2%増)、当期純利益は30億8900万円(10.4%増)である。
テレビ放送のスポット収入とタイム収入が堅調だったほか、アニメ事業、イベント事業が好調、さらに衛星放送のBSジャパンが過去最高売上げを実現した。経営の多角化が業績に反映したかたちだ。

好調であったアニメ事業は、地上波放送事業のソフトライツ収入に含まれる。アニメ事業の売上高は82億6800万円(前期比12.1%増)、さらに粗利益は24億2000万円(24.8%増)と当初見込みを上回る好調だった。
同社が主要3タイトルとする『NARUTO』『ポケモン』『遊戯王』に加えて、新たに『妖怪ウォッチ』『アイカツ!』が売上を伸ばした。さらに海外番組販売や配信が好調としている。現在のアニメビジネスのトレンドに沿ったかたちである。

■ アニメタイトル別ランキング 通期(2014年4月~2015年3月)

[売上高 ベスト5]
① 『NARUTO』
② 『遊戯王』
③ 『ポケットモンスター』
④ 『妖怪ウォッチ』
⑤ 『BLEACH』

[粗利益 ベスト5]
① 『NARUTO』
② 『ポケットモンスター』
③ 『遊戯王』
④ 『妖怪ウォッチ』
⑤ 『アイカツ』

アニメ事業以外のライツ一般は30億8900万円(19.6%減)、映画事業は6億6900万円(51.7%減)と低調だった。アニメ事業の好調ぶりが際立ったかたちだ。
子会社でアニメを手がけるAT-Xも伸び悩んだ。AT-Xの加入者が横ばいとなっており、売上高は52億7000万円、前期比0.6%の減収である。

アニメ事業の拡大は今後も続きそうだ。テレビ東京HDの中期経営計画によれば、2015年度(平成27年3月期)の売上高は107億9600万円と100億円超の大幅増を予測する。また、全体でも通期連結売上高1320億円(2.9%増)、営業利益57億円(14.0%増)、経常利益60億円(10.5%増)、当期純利益37億円(19.7%増)の業績予想を立てる。増収増益の見通しとして、テレビ東京HDは『妖怪ウォッチ』をはじめとするアニメ部門の好調を挙げている。
さらに決算と同時に発表した中期経営計画では、海外展開でもアニメが主軸として説明されている。事業の核は3つで1)インターネット配信、2)『妖怪ウォッチ』の海外展開、3)『NARUTO』の中国での店舗展開である。海外向けインターネット配信はすでに好調を伝えられる。2015年以降は本格的な北米展開をスタートする『妖怪ウォッチ』、そしてこれまでのアニメ、ゲームからキャラクターグッズにビジネスを拡大する中国での『NARUTO』のふたつが鍵になりそうだ。