スクウェア・エニックスHD、出版事業がメディアミックス効果で増収増益 「ばらかもん」「月刊少女野崎くん」など

5月12日、ゲーム大手のスクウェア・エニックス・ホールディングス(スクウェア・エニックスHD)が2015年3月期の決算発表を行った。連結売上高は1687億9100万円(前期比8.3%増)、営業利益は164億2600万(55.8%増)、経常利益は169億8400万円(35.5%増)、そして当期純利益は98億3100万円(49.0%増)となった。増収増益で、利益面で高い伸びを実現した。
スマートホン向けやPC向けゲームが好調だったほか、家庭用ゲーム機タイトルもダウンロードでのリピート販売が好調であった。新作タイトルが前年よりも少なかったこともあり、利益を押し上げたとみられる。

スクウェア・エニックスHDはゲーム事業だけでなく、出版事業でも存在感がある。こちらはマンガ単行本、ゲームガイドブック、さらに雑誌などの出版を行う。
2015年3月期はこの出版事業も好調だった。売上高は115億4700万円(12.9%増)と、営業利益は32億4100万円(41.3%増)である。営業利益率が前期の22.4%から28.1%に伸びたのも特徴だ。

スクウェア・エニックスHDは、アニメ化された作品が好調であったことをこの理由に挙げている。期中は『ばからかもん』や『月刊少女野崎くん』のテレビアニメが放送されており、人気を博した。これらの作品が中心となった。
また出版事業では、電子書籍における売上高が急速に成長している2015年3月期下期は前年同期のほぼ倍、さらに前々期比で7.5倍となっている。電子書籍市場の拡大は日本だけでなく世界的なトレンドでもある。スクウェア・エニックスHDは、今後はアジアを中心とした海外にも積極的に展開していくとしている。今後は、海外向けの電子書籍配信の動向も鍵になりそうだ。

2016年3月期も引き続き、アニメ化を中心としたメディアミックスとヒット作の創出を目指すことになる。2015年7月よりテレビアニメを放送する『青春×機関銃』、そして『賭ケグルイ』といったタイトルが主力になるとみられる。
一方で2016年の業績見通しは慎重にしている。売上高は100億円、営業利益は20億円、営業利益率は20.0%を計画する。