ハピネット第2Q TCG、玩具流通好調も子会社買収が影響

 エンタテインメント商品の中間流通大手ハピネットは、11月11日に平成22年3月期の決算発表を行った。音楽・映像販売のウイントを子会社化したことや、玩具、トレーディングカードの流通が拡大したことから、売上高は898億2900万円と前年同期を18.1%上回った。
 しかし、音楽・映像販売事業で子会社の在庫評価見直しや、買収によるのれん代が発生したことから赤字に転落した。全体でも営業利益と経常利益で前年同期比マイナスとなった。
 営業利益は9億3000万円(前年同期比24.1%減)、経常利益は10億5900万円(同22.4%減)である。当期純利益は6億5700万円と前年を6.3%上回った。

 好調だったのは玩具事業とその他事業のトレーディングカードの流通である。玩具事業はグループ会社バンダイの商品『仮面ライダー ディケイド』と『フレッシュ プリキュア!』の流通が好調だった。前期までに在庫の効率化が図られたことも業績を好転させている。玩具事業の売上高は245億4600万円(前年同期比4.9%増)、営業利益は6億8100万円(同91.3%増)である。
 一方、その他事業は売上高38億3800万円(同28.3%増)、営業利益は6800万円(同106.1%増)である。バンダイの「バトルスピリッツ」、タカラトミーの「デュエルマスターズ」のヒットが大きかった。

 また、前年に事業統合により効率化を行った玩具自動販売機などのアミューズメント事業では、「仮面ライダーバトルガンバライド」をはじめとしたキッズカードゲーム機が好調だった。
 こちらも構造改革効果で、大幅に業績が好転している。売上高は85億6500万円(前年同期比8.3%減)と減少したものの営業利益は黒字化し4億6200万円となった。
 一方で、不調だったのはビデオゲーム事業である。好調であった前期の反動もあり、売上高は18.1%減、営業利益は4億2000万円と35%減少した。

 映像事業は共同製作出資をした『クローズZEROⅡ』のヒットが貢献した。また、ウイントの子会社化で、売上高はほぼ倍の101.3%増334億8300万円まで増加した。
 しかし、子会社に伴って在庫評価の見直したことと のれん代が発生しことで、6300万円の営業赤字に転落した。第3四半期以降の業績に期待をすることになりそうだ。

 ハピネットの第2四半期までの業績は、営業利益、経常利益は減少したものの、昨年までの構造改革の効果が表れた全般に堅調なものと言っていいだろう。事業の多角化と効率化も進んでいる。第3四半期以降、来期の決算に期待を持たせるものである。
 ハピネットは平成22年3月期通期では、売上高2000億円、営業利益23億円、経常利益25億円、当期純利益13億円を目指す。

ハピネット http://www.hap-net.com/