アニメ配信のバンダイチャンネルが社名変更 バンダイナムコライツマーケティングに

バンダイナムコホールディングスのグループ会社である株式会社バンダイチャンネルは、2015年4月1日付で社名を株式会社バンダイナムコライツマーケティング変更した。同社は旧社名の「バンダイチャンネル」のブランドでアニメ動画配信を提供しているが、サービス名称の変更やサービス内容の変更はない。
バンダイナムコライツマーケティングは、2002年にアニメ動画配信事業会社としてバンダイ、サンライズ、バンダイビジュアル、バンダイネットワークスの共同出資会社として設立された。バンダイナムコグループ各社の保有有株式は、現在はバンダイナムコホールディングスに移っている。またIMGCA、角川書店、ガンジス、マーベラスエンターテイメント、メディアファクトリー、ジェネオン・エンタテインメント(現NBCユニバーサル)も同社に出資をしていたが、現在の株主はバンダイナムコホールディングスとNBCユニバーサルとなっている。

バンダイナムコライツマーケティングは、現在、更なる成長が期待されているアニメの動画配信にいち早く取り組んできた。アニメ専門の動画配信プラットフォームとしては国内有数の存在で、バンダイナムコグループの中での動画配信の中核的位置づけでもある。
社名の変更についての説明はされていないが、動画配信ビジネスが現在大きく変わりつつあることも反映されていそうだ。ひとつは動画配信事業がオンデマンドの視聴や番組の見逃しをカバーするだけでなく、作品のプロモーションツールとして重要性が増していることだ。もうひとつは近年、動画配信サイトが自ら製作出資をするなど、権利ビジネスにも関わる兆しがあることである。2015年秋には自ら放送番組も製作する海外大手の動画配信プラットフォームであるNetflixが日本進出すると伝えられている。
すでにバンダイナムコグループ内にアニメ企画・制作会社を持つバンダイナムコライツマーケティングがこうした事業にどれほど関わるかは未知数である。しかし、「ライツマーケティング」を冠した背景には、新たな時代を見据えた意思があるのは確かだろう。

一方、バンダイナムコグループでは、4月1日にはこのほかにもグループ会社内で大きな動きがあった。ゲーム事業のバンダイナムコゲームスは、バンダイナムコエンターテインメントに社名変更している。こちらはゲームを超えたコンテンツを目指すとの意識が見て取れる。
さらにアニメ製作のサンライズは、キッズ・ファミリー向けIP(Intellectual property))作品の制作部門を株式会社バンダイナムコピクチャーズとして分社化した。同じアニメでもファミリー・キッズ向けとコアファン向けのビジネスストラクチャーが大きく異なることは、しばしば指摘されている。アニメ制作をこれに沿ってふたつの会社に分けたかたちである。
[数土直志]