米国の日本アニメ配信会社Crunchyroll オリジナルコンテンツ強化を目指す

日本アニメの海外向け配信の大手Crunchyrollが、オリジナルコンテンツの強化に動き出している。Crunchyrollは、同社のオリジナルコンテンツ部門のトップに新たにBranon Coluccio氏が就任したことを明らかにした。
Branon Coluccio氏は、日本コンテンツの北米展開に実績を持つVIZ Production出身の大物だ。VIZ Productionは、桜坂洋の小説『All You Need Is Kill』の実写映画をプロデュースしたほか、現在はハリウッド版『DEATH NOTE』をワーナー・ブラザースと企画・製作中だ。Branon Coluccio氏は、Crunchyrollでこうした日本コンテンツをもとにしたオリジナルコンテンツの企画を進めることになる。

Crunchyrollはサンフランシスコに拠点を持ち、コンテンツ配信のプラットフォームを運営する。特に日本アニメにフォーカスしており、北米だけでなく世界の英語圏、中南米、さらにヨーロッパにも進出しておりこの分野の最大手である。
また事業拡大を積極的に進めており、マンガ配信やEC事業も手掛ける。そのひとつがオリジナルコンテンツの開発だ。すでに2月には、オリジナルのウェブマンガ『ハイパーソニック ミュージッククラブ』の連載を開始している。Branon Coluccio氏のCrunchyrollへの参加は、こうした事業をさらに推し進めることになる。

CrunchyrollのCEOであるKun Gao氏は、「日本には数多くのIP(作品)があるが、その多くは十分なニーズがないことからアニメ化されていません。私たちはそこに大きなビジネスチャンスがあると考えています。それを世界に届けることが出来るはずです。」とオリジナルコンテンツ開発への進出理由を説明する。独自のアニメ製作を視野に入れていることも窺える。そのうえでBranon Coluccio氏のマンガ、アニメ、小説におけるライセンスビジネスの経験が活かされると説明する。
一方、Branon Coluccio氏は、Crunchyrollには何百万ものユーザーがおり、日本の作品をそうした世界のファンに届けるのに大きな機会があると話す。日本コンテンツの開発への期待をみせる。

米国では大手動画配信プラットフォームが、オリジナル作品の製作に次々と乗りだしている。その中からはすでにいくつもの大ヒット作が生れている。Crunchyrollは、これを日本のコンテンツ活用という分野で目指すかたちだ。
一方、米国の大手動画配信会社Netflixが2015年秋に日本進出をすると伝えられている。Netflixはアニメ分野にも積極的で、日本アニメの製作にも関わる方向だという。Crunchyrollの動きはこれに対抗するものとも言えそうだ。