ポニーキャニオンとバップが第3四半期で減収赤字に 製作出資の増加も影響

地上波放送局系の映像音楽ソフトメーカーであるポニーキャニオンとバップが、平成27年第3四半期までの決算でいずれも減収赤字であることが判った。両社とも音楽、映画、テレビドラマ、アニメのCD・DVDを手掛けている。アニメではポニーキャニオンは『進撃の巨人』、バップは『HUNTER×HUNTER』などの人気作がある。

2月4日にフジ・メディア・ホールディングスが第3四半期決算発表の際に明らかにした資料によれば、ポニーキャニオンの第3四半期までの売上高は302億2800万円で前年同期比で12.5%減となった。また前期は収益を計上していた営業損益は2億1100万円の損失、経常損失5000万円、当期純損失1億300万円である。
日テレホールディングスの子会社であるバップは、日テレホールディングスの第3四半期の決算資料によると売上高は111億1000万円と前年同期比で29%の減少だった。営業損失は14億1900万円、経常損失は13億900万円、当期純損失は13億1100万円である。

決算資料からは、音楽、映画、アニメの事業ごとの売上げ、収益は明らかではないが、ポニーキャニオンについてはアニメの影響も大きそうだ。フジ・メディアHDによれば、ポニーキャニオンは前年同期には『進撃の巨人』や『ONE PIECE FILM Z』などの大型ヒット作があったが、今期はそれに相当する作品がなかったとしている。一方、費用面では映像作品の製作出資により原価率が上昇している。
ポニーキャニオンは、アニメ分野で『進撃の巨人』や『けいおん!』などのヒットを数々飛ばしている。一方で近年は映像ソフト市場の縮小を見越して、映像・音楽以外のアニメ事業を拡大するべく、アニメ製作の出資を増やしている。アニメ製作には完成までに時間がかかることから、こうした先行投資が続いている可能性が高い。