バンダイナムコHD 組織体制再編で映像音楽プロデュースSBUを新設

バンダイナムコホールディングス(バンダイナムコHD)は、2月12日に2015年4月からの3ヵ年を対象にした中期経営計画を発表した。6月よりバンダイナムコHDの代表取締役社長に現バンダイ代表取締役副社長の田口三昭氏が就任予定となり、組織自体も大掛かりな再編をする。
グループ会社を事業分野ごとにまとめるSBU(戦略ビシネスユニット)の再編は、とりわけ目玉となる。これまではトイホビーホビーSBU、コンテンツSBU、アミューズメントSBUの3つで構成していたが、これをトイホビーホビーSBU、ネットワークエンターテインメントSBU、映像音楽プロデュースSBUの3つに変更する。
SBUをとりまとめる主幹会社は、トイホビーがバンダイ、ネットワークエンターテインメントがバンダイナムコエンターテインメント、そして映像音楽プロデュースはバンダイビジュアルとなる。バンダイナムコエンターテインメントは、2015年4月にバンダイナムコゲームスが社名変更するものである。

SBU再編の大きなポイントは、これまでコンテンツSBUに含まれていた映像音楽事業を新たに独立SBUとすること、コンテンツSBUから引き継ぐネットワークエンターテインメントSBUにナムコを中心としたアミューズメント施設SBUが統合されることだ。
映像音楽事業は、2010年に映像音楽コンテンツユニットがゲームユニットに統合された経験がある。5年ぶりの独立ユニットとなる。映像音楽事業はアニメ企画・製作のサンライズ、映像パッケージのバンダイビジュアル、音楽のランティスなどで構成されるが、2014年3月期で売上高は371億円、売上高約4000億円のバンダイナムコHDのなかでは売上高比率は1/10以下となる。
そうしたなかでの独立ユニットは、バンダイナムコHDの映像音楽ビジネス重視と言えそうだ。4月には、サンライズの制作事業の一部を分社化するかたちで、バンダイナムコピクチャーズを設立することも明らかされており積極的に仕掛ける。
映像音楽事業の重視は、玩具とゲームの同社の2大ビジネスがアニメなどの映像作品から生まれるキャラクターなど(IP)に依存する部分が少なくないからだ。新たなIP創出の役割が期待されている。

一方、新たなネットワークエンターテイメントSBUが、「ゲーム」でなく「ネットワーク」を掲げていることも重要だ。これはバンダイナムコゲームスがバンダイナムコエンターテインメントに社名変更するのにも連動している。
バンダイナムコHDは、ネットワークエンターテインメントSBUについて、従来のゲームビジネスの枠を超えたネットワークとエンターテインメントの融合した新しい事業展開をすると説明している。ネットワーク関連のゲームビジネスが急成長するなかで、さらにこの分野に積極的に取り組む。2015年4月に設立するBANDAI NAMCO上海は、中国でのPC向けオンラインゲーム、スマートフォン向けアプリゲームに注力する。また、欧米でもこの分野を本格的に展開する。「映像」と「ネットワーク」が、バンダイナムコグループの次の3年間の大きな課題になる。