IGポート第2四半期決算好調、「進撃」「黒子」が版権事業を牽引

アニメ製作の大手IGポートの決算が好調だ。2015年1月14日に平成27年5月期の第2四半期決算を発表したが、売上高、営業利益、経常利益は前年同期比で二桁増となった。IGポートは、プロダクション I.Gやジーベック、ウィットスタジオなどのアニメ制作会社や、マンガ出版社のマッグガーデンを持株会社として統括している。また、今期より、2014年10月1日に設立したシグナル・エムディを連結決算の対象としている。
第2四半期までの決算は、連結売上高が40億7200万円(前年同期比19.7%増)、営業利益は2億3600万円(12.1%増)、経常利益は2億9700万円(44.2%増)、四半期純利益は1億r6800円(4.7%増)だった。映像制作事業は売上げを伸ばしつつ利益を減らし、逆に版権事業は売上げを減らす一方で利益を増やした。これに出版事業の立ち直りが重なり、全体で増収増益となったかたちだ。

映像制作事業の第2四半期まので売上高は、28億3300万円と40.9%と大きく伸びた。テレビアニメが『白銀の意思 アルジェヴォルン』『フューチャーカード バディファイト』『ハイキュー!!』『アオハライド』『東京ESP』とタイトル数が多かった。加えて、押井守監督の実写VFX映画『GARM WARS The Last Druid火』と『進撃の巨人 総集編前編』と長編劇場映画2作品あった。
一方で、利益面では前年同期の1億3900万円に対して、今期は4100万円の赤字となった。

版権事業は売上高は3億3800万円(47.2%減)、セグメント利益は2億700万円である。『進撃の巨人』、「黒子のバスケ」シリーズなどが主力タイトルに挙がっている。大ヒット作への製作投資へのリターンが、利益になっているとみられる。
出版事業は売上高7億2000万円(36.9%増)、セグメント利益は1億2200万円である。売上を大きく伸ばしたうえで、黒字転換している。テレビアニメ化もされた『曇天に笑う』が累計100万部突破、また『魔法使いの嫁』が累計70万部突破とヒット作が出たことが事業の好転につながったとみられる。
通期の連結業績予想は変更がない。売上高は82億800万円、営業利益4億5900万円、経常利益4億7900万円、当期純利益3億2100万円を見通す。