創通第1四半期は増収減益 アニメ製作投資の償却が増加

アニメ企画・製作の創通は、1月8日に平成27年8月期の第1四半期決算を発表した。前年は過去最高の売上げと利益になったが、今期も売上高は高水準を保った。しかし、利益面ではコンテンツ向け投資の償却が嵩み、前年比でマイナスとなった。
第1四半期の連結売上高は52億9100万円で1.2%増、営業利益は7億2400万円(18.0%減)、経常利益は7億400万円(22.8%減)、四半期純利益は4億4600万円(17.9%減)である。メディア事業の落ち込みが大きい。

メディア事業の売上高は、38億7500万円(6.7%増)、営業利益は600万円(96.8%減)である。売上げの堅調は、引き続き高水準のプロデュース作品が支えている。期間中『それいけ!アンパンマン』『カードファイト!!ヴァンガードG』『レディ ジュエルペット』『ダイヤのA』『ガンダムビルドファイターズトライ』『ガンダム Gのレコンギスタ』『SHIROBAKO』『天体のメソッド』などが主要作品となっている。
一方で、2014年10月スタートの新番組が増加したことから製作投資の償却額が増加した。また、新卒採用の就職活動開始時期が12月から3月に変更となったことで、就職情報事業の収入が第3四半期以降に後ろ倒しになったことも響いた。

ライツ事業は堅調だ。売上高は13億6600万円(11.5%減)だったが、営業利益7億4800万円(4.4%増)である。機動戦士ガンダム35周年が重なったことが、同社の主力タイトル「ガンダム」シリーズの事業が活発だった。『ガンダムビルドファイターズトライ』『ガンダム Gのレコンギスタ』が放送も貢献した。商品カテゴリーの版権、ゲームカテゴリーも堅調だった。
創通は「ガンダム」シリーズ以外の版権収入についても増加傾向としており、積極的なコンテンツ投資の効果が現れているとする。メディア部門で製作投資し、回収はライツ部門という構造が見て取れる。

減益とはなったが、創通では当初の計画どおりとして今後も積極的な投資は続きそうだ。同社は通期で連結売上高250億円、営業利益37億5000万円、経常利益37億5000万円、当期純利益22億4000万円を見通している。