マーベラス第2Q 音楽映像堅調 ゲームソフト苦戦

 マーベラスエンターテイメントは、11月9日に平成22年3月期の第2四半期決算を発表した。連結売上高は43億4700万円と前年同期比0.2%増とほぼ前年並みだったが、利益面も前年の赤字から抜け出すことが出来なかった。
 営業損失は2億6400万円、経常損失は3億円、四半期純損失は2億7900万円である。音楽映像事業が利益を伸ばす一方で、デジタルコンテンツ事業のゲームソフトが損失を拡大させた。

 音楽事業の中では、ヒット作となっている「プリキュア」シリーズの企画音楽が好調に推移した。「プリキュア」シリーズは、映像パッケージでも『Yes!プリキュア5GoGo!』、『フレッシュプリキュア!』を発売している。
 このほか映像商品では、『遊☆戯☆王5D’s』、『家庭教師ヒットマンREBORN!』、「ミュージカル『テニスの王子様』」なども展開している。なかでも『家庭教師ヒットマンREBORN!』のDVD‐BOXの受注が好調だったとしている。

 しかし、音楽映像事業の売上高は前年同期比で9.7%減少の16億800万円となった。映像ソフトDVD市場の縮小に伴うDVDの受注減少と、アニメ制作子会社アートランドの制作受注が減少したためとしている。2009年アニメ関連企業の中で顕著な、アニメ制作の減少とDVDの販売低下が、同社にも影響を与えている。
 一方で、音楽映像事業の利益は増加している。これは製作委員会への出資の配分収入が好調であったこと、コンテンツ償却費と製造原価の圧縮が進んだことを理由としている。前期までの積極的な財務の健全化が業績に影響を与えた。営業利益は前年同期比の62%増、2億3400万円である。

 ゲームソフトを中心とするデジタルコンテンツ事業は赤字だった。売上高19億8100万円と前年同期比1.7%増になったが、こちら逆に営業損失を2億2400万円まで拡大させた。
 マーベラスは、1タイトルあたりの制作費が増加したこと、国内市場の総出荷本数が軟調だったこと、海外市場で予想を超える大幅な値引きが発生したことを理由としている。

 また、同社の特徴でもあるマンガ、アニメ、ゲームから派生する舞台公演事業は、売上高7億5800万円(前年同期比23.9%増)、営業利益は4500万円(同38.5%減)である。「ミュージカル『テニスの王子様』」を中心に、前年同期の81公演を上回る102公演を行った。
 このため売上は増加したが、「ミュージカル『テニスの王子様』The Treasure Match 四天宝寺 feat. 氷帝」では一部の地方公演で集客に苦戦し、利益を減少させた。しかし、今期開催の公演については、観客動員数は順調としている。

 下半期については、音楽映像事業では引き続き「プリキュア」シリーズ、『家庭教師ヒットマン
REBORN!』、「ミュージカル『テニスの王子様』」を主力作品とする。また、Blu-Ray Discの発売にも力を入れる。
 また、デジタルコンテンツ事業では『牧場物語』、『ルーンファクトリー』、『ルミナスアーク』などのシリーズ作品のほか、強力な版権タイトル、新作オリジナル作品主力をラインナップするとしている。マーベラスは通期では売上高103億円、営業利益3億円、経常利益2億4000万円、当期純利益1億円と黒字を予想する。

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