第2四半期決算も好調のテレビ東京HD アニメ事業と海外展開も重視

テレビ東京ホールディングス(テレビ東京HD)の業績が好調である。11月6日に発表された平成27年3月期第2四半期決算は増収増益で、利益面では当初の予想を大きく上回った。またあわせて通期業績でも売上高、営業利益、経常利益を上方修正している。
連結売上高は630億7900万円(前年同期比8.4%増)、営業利益は26億6300万円(11.6%増)、経常利益は28億7800万円(同10.9%増)である。放送収入や放送周辺事業などが好調だった。

こうしたなかでアニメ事業も、好調部門となっている。第2四半期までの売上高は36億6900万円と前年比同期比3.9%増、粗利益は11億3400万円の24.5%増だ。これはライツ一般、映画事業、イベント事業を含めたテレビ東京HDのライツ事業全体のおよそ半分を構成する。アニメ事業では国内商品化が好調で、『アイカツ!』、『LINETOWN』、『弱虫ペダル』などが売上を伸ばしたとしている。
なかでも『アイカツ!』は好調だ。第2四半期までのアニメタイトル別の売上高で、『アイカツ!』は初めて第5位に初登場した。また粗利益でも『アイカツ!』は『NARUTO』、『ポケットモンスター』に続いて第3位となった。またタイトル別の売上高では『銀魂』も売上高5位、粗利益4位と好調である。
テレビ東京HDでは、アニメ事業以外でもアニメ関連の売上げがある。CS放送のアニメ専門チャンネル「AT-X」を運営するエー・ティー・エックスの売上高は26億9700万円、前年同期比6.9%の増加だ。関連売上げが好調だった。

こうしたなかでテレビ東京HDは、アニメ関連事業重視を打ち出している。同社の2014年中期経営計画では、「番組コンテンツ⼒の強化」「ネット関連事業を中⼼とする「通信分野」の開拓」「アジア市場を重視した国際戦略」の3つを掲げる。
このなかで「国際戦略」では、アニメ関連事業が柱になる。このなかには人気アニメ作品の海外でのゲーム展開や共同製作、動画配信などが含まれる。すでにいくつかの事業が進んでおり、収益にも貢献している。

アニメ『NARUTO』の中国でのゲーム展開がまず大きなプロジェクトである。バンダイナムコゲームスとテンセントゲームスがオンラインゲームを共同開発し配信を開始した。さらに2015年に向けて、モバイルゲームも開発する。またグリーとChina Mobile Games And Entertainment Groupともモバイルゲームを共同事業展開する予定だ。
このほか中国のモバイルゲーム開発会社iDreamSkyと『しゅごキャラ!』『ノブナガ・ザ・フール』『トータル・イクリプス』の3作品のモバイルゲーム製作契約を締結している。海外で人気の高い日本のアニメ、そして成長するモバイルゲームで、海外での事業拡張を狙う。

アニメ製作でも、中国との取組みが続いている。すでに日本でも放送された『トレインヒーロー』に続き、第2弾『ナノ・インベーダーズ』が制作されている。中国では2014年5月から上海メディアグループなど10局で放送、日本でもBSジャパンで10月から放送が始まった。
またフランス企業と『カリメロ』を共同製作した。こちらは欧州企業と初の取り組みだ。こちらは10月からテレビ東京で放送している。
今後は『妖怪ウォッチ』が注目される。2014年11月から海外展開を開始するからだ。まずは韓国に進出、さらに世界各国で展開する。すでに国内で一大ブームを巻き起す実績の高い作品だけに、テレビ東京が手がける『ポケットモンスター』や『遊戯王』に続く世界的なブームになるかが注目される。