マーベル第3Q決算発表 マッド制作アニメの米国放映言及

 コミックス出版、キャラクター事業を手掛ける米国のマーベル・エンタテインメント(Marvel Entertainment)は、11月3日に2009年第3四半期(09年1月~9月)までの決算を発表した。第3四半期までの売上高は4億1890万ドル、前年同期の4億5190万ドルから減少した。営業利益は1億6280万ドル、純利益は9390万ドルである。
 ライセンス事業の落ち込みが大きかったほか、出版事業、映画製作事業も減益となるなど全体に落ち込みが目立った。

 ライセン事業の落ち込みは、前年売上高の大きな部分を占めた『スパイダーマン3』に匹敵するタイトルがなかったためである。同様に映画製作事業では、2008年には『アイアンマン』と『インクレディブル・ハルク』があったが、今期は新たな劇場映画の公開がなかった。大型タイトルの端境期となったことが業績に影響した。
 減収減益になったが、マーベルのCEOモートン・ハンドル氏は、2009年には大型劇場映画がなかったことを考慮すれば底堅い動きだったとした。そのうえで今後は、2010年5月劇場公開予定の『アイアンマン2』に注力する方針だ。さらに『Thor』、『The First Avenger: Captain America』、そして『The Avengers』の3作品のプリプロダクションを進めていることも明らかにした。
 さらに8月31日に発表したウォルト・ディズニーによるマーベルの買収が、マーベルのブランド価値を強化すると述べた。買収交渉は年末までに最終合意に達する見込みだ。

 ライセンス事業の売上高は1億8150万ドル(前年同期24%減)、営業利益は1億3000万ドル(同36%減)である。また映画事業の売上高は1億4790万ドルと前年を24%上回ったが、営業利益は逆に38%減少の2500万ドルだった。売上高はテレビ放映やDVD販売により全体で増加したが、前年に較べて大作映画がなかったことが影響した。
 一方、出版事業も減収減益となった。売上高は8950万ドル(同3%減)、営業利益は2820万ドル(同18%減)である。こちらは書籍販売が前年より売上を伸ばしたが、受託出版部門と広告部門の収入減少がこれを上回った。

 また今回、マーベルが決算発表に合わせて公表する今後の映像化作品の一覧に、初めてマッドハウス製作による日本のテレビシリーズアニメ『アイアンマン』と『ウルヴァリン』がリストアップされた。これによれば『アイアンマン』は日本のアニマックスで2010年第2四半期(4月-6月)に放映、『ウルヴァリン』は第3四半期(7月-9月)に放映される。
 さらに、米国では2011年に放映予定としている。番組はこれまで世界のアニマックスのネットワークを通じて、日本国外でも放映するとしていたが、米国での放送は言及されていなかった。アニマックスが放映局を持たない米国で、どの放送局が作品放映を行うのかが今後関心を集めそうだ。

 これ以外のテレビアニメーションシリーズは、本年第4四半期(10月-12月)にカートゥーンネットワークで『The Super Hero Squad』を放映開始、ニコロデオン系のニックトゥーンでは『Fantastic Four: World’s Greatest Heroes』、『Iron Man: Armored Adventures』、『Wolverine and the X-Men』を、ディズニーXDでは『Spectacular Spider-Man』放送中である。
 このうち『Iron Man: Armored Adventures』、『Wolverine and the X-Men』は、続編を製作中としている。ディズニーと統合後も、こうした他の大手メディア企業へのキャラクターライセンス事業は継続されるようだ。

マーベル・エンタテインメント(Marvel Entertainment) http://marvel.com/