高畑勲監督「かぐや姫の物語」 トロント映画祭で上映

北米最大の国際映画祭であるトロント国際映画祭で、日本から高畑勲監督の長編アニメーション映画『かぐや姫の物語』が上映される。8月20日にトロント国際映画祭は2014年のラインナップを発表、今年の注目作品のひとつとして『かぐや姫の物語』を挙げた。
トロント国際映画祭は、ベルリン、カンヌ、ベネチアと並ぶ国際映画祭として広く知られている。他の国際映画祭と異なり審査委員によるコンペティションがないことから日本での知名度はやや劣るが、世界で最も重要、かつ権威の高い映画祭のひとつだ。今年は世界各国から5671本の作品がエントリーされ、そのうち393本が上映される。出品国数は79ヵ国にも及ぶ。

『かぐや姫の物語』は、このうち「MASTERS」(巨匠)と名付けられたカテゴリーでの上映となる。実写、アニメーションを超えた、世界的な映画の巨匠として高畑勲監督を位置づける。
ラインナップと同日に発表されたトロント国際映画祭の出席者リストには、高畑勲監督の名前も見られる。監督自らがトロントに赴いて、映画祭で直接ファンに語りかけることになりそうだ。
またドキュメンタリー部門では、砂田麻美監督の『夢と狂気の王国』の上映もされる。こちらは東京都小金井市にあるスタジオジブリの裏表を撮った話題作である。ふたつの映画でスタジオジブリにスポットを当てたかたちだ。

『かぐや姫の物語』は、国内では2013年秋に公開された長編アニメーションである。平安時代の物語『竹取物語』を原作に高畑勲監督が映像化した。制作期間8年をかけ、水彩画のような独特のアニメーション手法が大きな注目を集めた。
すでにGKIDSによる北米配給が決定しており、今年10月には北米公開が行われる予定だ。トロント国際映画祭はアカデミー賞をはじめとする米国の映画各賞への影響力が強いとされている。ここでの評価がその後の、北米での展開につながる。今回の映画祭では少ない長編アニメーション作品となるだけに、『かぐや姫の物語』の注目の度合いと今後にも期待が高まる。

2014トロント国際映画祭(The 2014 Toronto International Film Festival)
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