スクエニ第2四半期増収増益 出版は上半期過去最高

 ゲーム大手のスクウェア・エニックス・ホールディングス(スクウェア・エニックスHD)は、11月5日に2010年3月期の第2四半期の決算を明らかにした。国内で『ドラゴンクエストⅠⅩ 星空の守り人』、また欧米では『Batman: Arkham Asylum』といった、大型タイトルが発売されたことから売上、利益とも大幅に伸びた。
 『Batman』はこの春に買収した英国のゲーム会社Ediosの開発するゲームソフトだが、欧米で販売263万本の大ヒットになった。今期スクウェア・エニックスHDは同社の買収関連の特損を計上するが、早くもEdiosが業績に貢献し始めている。

 連結売上高は905億6100万円(前年同期比33.2%増)、営業利益は130億9100万円(同39.3%増)、経常利益は121億8100万円(同25.5%増)、四半期純利益は26億8300万円(同55.7%減)である。
 純利益の減少は特別損失の計上によるものである。買収関連費用8億円のほかAPA費11億円、スクウェア・エニックスとタイトーで転職支援実施したことから割増し退職金等をおよそ20億円計上する。

 好調だったのはゲーム事業である。有力タイトルが多かったことから売上高は484億4400万円(前年同期比117.5%増)と倍増した。営業利益は103億6500万円(同63.5%増)だった。
 一方、同じゲーム関連ではアミューズメント事業が苦戦した。売上高は258億5300万円と前年同期比で20.5%減少である。また営業利益も業界の環境が苦しいなか黒字は保ったものの、それでも前年比で58.4%減の11億600万円である。

 一方、ここ数年、作品のアニメ化との連動が強まっている出版事業も好調であった。アニメ化作品を中心にマンガ単行本の好調が続いている。これに加え、第2四半期は人気ゲームの大型攻略本も発売し、売上を伸ばした。
 売上高は78億7500万円(前年同期比27.4%増)、営業利益は22億3500万円(同34.5%増)となった。上半期の業績としては、同社の出版事業で売上高、営業利益とも過去最高となる。第2四半期までの営業利益は通期目標の25億円に対して、進捗率で既に93%を達成している。

 また、今回からそのほか事業を再編するかたちで新たに誕生したライツ・プロパティ事業も好調だった。 売上高は32億1100万円(前年同期比90%増)、営業利益は13億8700万円(同662.6%増)である。
 『FINAL FANTASY ADVENT CHILDREN COMPLETE』のBlu‐Ray Discが貢献した。14億円の営業利益は、当初目標の通期8億円を既に大きく上回る。『FINAL FANTASY ADVENT CHILDREN』の高い人気をあらためて見せつけるかたちになった。

 同社は12月17日にもP3向けの大型タイトル『ファイナルファンタジーⅩⅢ』の発売を予定している。この他にも下期に国内外で有力タイトルの発売が相次ぐことから、上期の勢いは下期にも引き継がれそうだ。
 同社の2010年3月期通期業績予想は、売上高で前年の1357億円から1800億円への大幅増加を見込む。また営業利益、経常利益も250億円とそれぞれ倍増するとしている。強気の見通しではあるが、大型タイトルの発売が多い今期の予想達成の可能性はかなり高そうだ。

スクウェア・エニックス・ホールディングス http://www.square-enix.com/jpn/