IGポート26年5月期は増収増益 アニメ制作、出版が堅調 今期売上82億円の見通し

アニメ製作・出版事業のIGポートの業績が好調だ。7月に発表された同社の平成26年通期決算によれば、売上高が69億8300万円と前期比で5.8%増となったほか、営業利益は6億4900万円(223.1%増)、経常利益は6億3400万円(同163.9%増)、当期純利益は4億5900万円(258.5%増)と利益面での伸びの大きさが際立った。
期間中、出版事業で3100万円の減損損失、福利厚生施設で1200万円の減損損失を計上したが、それをこなして最終利益は株式上場以来、最高水準になっている。映像制作事業の黒字化や出版事業の利益の伸びが全体を支えた。

IGポートは、アニメ制作会社のプロダクション I.Gやジーベック、ウィットスタジオ、出版事業のマッグガーデンなどのグループ会社から構成される。事業は主にアニメを中心とした映像制作、マンガを中心とした出版事業、アニメの製作出資と出資した作品の二次利用収益からなる版権事業の3つだ。
主軸となる映像制作事業は、劇場作品は『ジョバンニの島』の1タイトルのみだったが、テレビアニメが10タイトルと多かった。売上高は39億9997万円(前期比8.8%増)、前期およそ1億円の損失であった営業利益は逆に1億438万円の利益となった。

版権事業の売上げは14億979万円、2.7%の微減だが、営業利益は5億7223万円と前期比52.1%増と急伸した。これは大型作品への製作出資の減価償却が終わったためである。一方で、ヒット作品からの二次利用収益が順調だったと見られる。
『進撃の巨人』と『宇宙戦艦ヤマト2199』のBlu-ray、関連商品、有料配信が好調だったとしている。このほか主要な作品として『翠星のガルガンティア』、『攻殻機動隊ARISE』、『PSYCHO-PASS サイコパス』、「黒子のバスケ」シリーズ、「To LOVEる」シリーズ、「BLOOD」シリーズなどが挙げられている。

これまで苦戦を続けてきた出版事業も堅調だった。売上高は12億9609万円(1.2%増)、営業利益は8375万円(2,254.6%増)である。期間中は、マンガ雑誌、単行本のほか、グループ会社が制作するテレビアニメの関連本を刊行している。
テレビアニメ化が決定した『曇天に笑う』の販売好調だったほか、平成26年4月に刊行された『魔法使いの嫁』第1巻が10万部を突破するヒットになっている。利益率の高い電子書籍での収入が大きくの伸びたことも利益の伸びに貢献した。

IGポートは今期(27年5月期)も引き続き好調を維持しそうだ。通期業績見通しで過去最高の売上高82億800万円を見込む。営業利益は4億5900万円、経常利益は4億7900万円、当期純利益は3億2100万円と見通す。
出版事業の売り上げを12億3600万円、版権事業8億2100万円と保守的に見通す一方で、映像制作事業は約50%増の58億9100万円としている。映像制作がかなり拡大しそうだ。アニメ制作は『ハイキュー!』、2015年放送予定の『黒子のバスケ』 第3期、劇場映画『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』などがある。またカナダとの国際共同製作となる押井守監督の実写映画『The Last Druid: Garm Wars』も今期の制作としている。

IGポート http://www.igport.co.jp/