バンダイナムコHD第1四半期 映像音楽は17%増 ガンダムUC、ラブライブ!に言及

■ アニメ好調:『ガンダムUC』に『ラブライブ!』

2014年8月5日に発表されたバンダイナムコホールディングス(バンダイナムコHD)の2015年3月期第1四半期の決算は、同社の業績の好調さを際立たせた。連結売上高が15.7%増の1225億400万円だったほか利益も二桁成長、これを受けて目先第2四半期の連結業績予想も上方修正された。
営業利益は168億4700万円(26.2%増)、経常利益は176億3300万円(22.1%増)、四半期純利益は116億3200万円(22.3%増)だ。また、第2四半期の業績見通しは売上高を2350億円から2550億円に、200億円であった営業利益と経常利益はいずれも250億円に、純利益は125億円から160億円にそれぞれ引き上げられた。上方修正にあたっては、ネットワークコンテンツ、映像音楽、欧米でのゲームソフトの好調を挙げている。アニメやアニメ音楽も好調だったことが分かる。

その映像音楽部門は、コンテンツ事業のなかに含まれる。バンダイナムコHDのなかでは、アニメ企画・制作のサンライズ、映像企画・ソフトのバンダイビジュアル、アニメ音楽などのランティスなどから構成される。
第1四半期の売上高118億円は、前年比でおよそ17%の増加だ。好調だった作品として『ラブライブ!』、『機動戦士ガンダムUC episode7 「虹の彼方に」』が言及されている。上半期では売上高215億円、通期で350億円と見込んでいるが、今後の動向次第で上振れの可能性は高そうだ。

■ キャラクターゲームが人気、家庭用ゲームソフトが34%増

コンテンツ事業はこのほか業務用ゲーム機が12%増の133億円、家庭用ゲームソフトが34%増の157億円、ソーシャルゲーム・スマホアプリなどのネットワークコンテンツが6%増の191億円といずれも伸びた。特に伸びの大きかった家庭用ゲームソフトでは、欧米で『DARK SOULS(ダークソウル)Ⅱ』が好調だった。国内では『第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇』(40万本)、『ソードアート・オンライン-ホロウ・フラグメント-』(27万本)が堅調だった。
また、アプリゲームでは新規にリリースした『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストシューターズ』、『ONE PIECE トレジャークルーズ』が好調としている。既存の人気アニメ・マンガ作品をベースにした作品で力を発揮している
コンテンツ事業全体では売上高657億800万円(15.2%増)、セグメント利益は133億5900万円(10.5%増である。

■ ガンダムの存在感、依然、大きく

コンテンツ事業を上回る好調ぶりを発揮したのが、玩具などのトイホビー事業である。売上高は465億4600万円(25.7%増)、セグメント利益は39億4500万円(106.2%増)だった。
機動戦士ガンダムシリーズが大きく伸びたほか、仮面ライダーシリーズ、『アイカツ!』も堅調だった。一方で、プリキュアシリーズ、『ワンピース』などが前年比で売上げを減らした。両作品はトイホビー事業だけでなく、グループ全体でも売上げが減少している。このほか玩具では人気の『妖怪ウォッチ』の大きな伸びも期待され、主力コンテンツの分散が進んでいる。
アミューズメント施設事業の売上高は129億700万円(同期比0.3%減)、セグメント損失6億1600万円である。引き続き厳しい環境が続いている。

■ 海外業績、復調に向かう

グループ全体のキャラクター別では引き続き、機動戦士ガンダムシリーズの存在感が大きい。第1四半期だけで、前年同期を11%上回る203億円の売上げだ。さらに仮面ライダーシリーズ、スーパー戦隊シリーズ、『ワンピース』の3タイトルが売上高50億円から61億円で続いている。
また、今期は海外事業の好転がトピックスになりそうだ。アメリカ60億9800万円(35.2%増)、ヨーロッパ62億400万円(35%増)、アジア58億9700万円(26.5%増)と主要3地域で売上高を大きく伸ばした。営業利益もアメリカが6億8500万円、ヨーロッパが3億円と黒字転換している。アジアも26.5%増(6億6000万円)である。まだ第1四半期ではあるが、バンダイナムコHDが長年目指してきた海外事業が急激に回復してきていることを感じさせる。